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アニメ琴浦さん原作勢的なアニメ評

「琴浦さん」1期12話が完結しました。
第一話でインパクトを与えすぎて一時的に異常な注目を浴びたりもしましたが、公式が異常にあらぶりつつもなんとか完走。
「まおゆう」「戦勇。」と並んで出版社刊行原作ではない、TYPEMOONやひぐらしとはまた違った、ネットにルーツのもつ作品で、時代の変化を象徴するような今期のアニメでした。
 ゆうてまおゆうは途中で脱落したし、戦勇はそも触ってないのであまりその辺包括した話はできませんが。

 さて、原作ファンがメディアミックスされて喜ばしい反面、微妙な気持ちになることがあります。

原作の改変ですね。

 ジャンプアニメの様な長期作は追いつき防止のためにオリジナルを挟んだりをしていますが、それに対し決まった期間で纏めるために話の中間で完結展開にシフトしていくことが多々。
 ハガレン1作目なんかもそうですね、当時はまだグリード戦あたりだったため、ホムンクルスの設定を変えてものすごい方向に突き進んでいたものです。

今回は改変の是非は所詮好き嫌いなのでなるべく感情的にならず、原作とアニメの比較をしてみたいと思います。

まず全編を通しての変更。

・森谷家の事業が宗教から格闘道場に変更
 アニメ版最大の歪み。表現の自主規制か、キャラクターの人格に関わる設定が変更。
 これにより、家庭への反感から来る陰湿さや腹黒さが宙ぶらりんとなり、単純な格闘少女が嫉妬心からやらかした程度の多少さっぱりした展開となることとなった。
 原作ヒヨリは黒さと後ろめたさを(吹っ切れない想いも)維持しているため、ぶっちゃけ中の人が違うレベル。
 「好かれるキャラクター」の一人として造形させることを優先した変更だろうか。
 でもアニメ中盤の過剰ないじりもあったし、正直扱いに困ってるようにしか見えなかった。

・時間軸
  アニメでは夏休みのタイミング等から見て 春→夏→秋冬 と2学期分。新学期早々に転校した模様。
  原作では海編は3章後、2章途中に年末年始のため 秋→冬→春。つまり進級したかサザエさん時空。

アニメ1話~4話 原作1章 コミックス1巻

第1話 琴浦さんと真鍋くん
1章や2章の、主に和尚様の回想形式で挿入されていた過去を、具体的なエピソードで膨らませて10分にも及ぶ凄まじいアバンタイトル鬱マラソンとして消化した、ある意味伝説の1話。

・真鍋が無関心スタートな割に以上にアグレッシブ
  周りと似た反応から始まらなかった分、真鍋の特質性が強調される。
・ヒヨリの誘い 宗教勧誘の疑い→入門勧誘の疑い
  信仰と違い能力が絡む環境になったせいで、真鍋がの痛い子度アップ・・・。
・事故回避のくだり追加
  悩み展開の途中であえて役に立った場面を挿入する勇気
・「なにがあっても離れてやんねぇ」    
  3章でリフレインさせる発言。

第2話 初めての…
ESP研との遭遇。
時間軸が変わっているせいで、学園祭関係なくゲリラ企画となった超能力占い。

・真鍋の入部が巻き込まれ→自発
  ここでも「離れてやんねぇ」に端を発する真鍋イケメン化計画。
・ESP研のデザインがやたら凝ってる
  原作は狭い部屋。
・部長の暗黒面が早々にぶっちゃけ
  ここで懲りれるタイミングを与えておきながら、更なる大失敗を重ねさせるとは
・ヒヨリの惚れた理由
  4巻番外編で補完されている内容とは異なるお話。ヒヨリさんはトコトン精神が単純化させられている。
・告白の返事後回し
  最後の見せ場に持って行ったのは悪くなかったとはいえ、デート云々などやはり展開が歪む。

第3話 嬉しくて、楽しくて
 番外編のカラオケ挿入。独り相撲で進行していた弁当のくだりをベースに、問題の暴行シーン。
 琴浦ハルカの消失まで。

・相合傘
  スマートさが削除。要所でクールなのも真鍋の長所な気もするが、徹底的にお調子者に。
・術後の反応
  原作より軽傷になっており、ここでも真鍋の独白追加。

第4話 変わる世界
 琴浦奪還編。5月らしい。

・室戸先輩の実力
  探偵のような手口から、監視カメラとかガチで犯罪に踏み込んで、これは悪化してるんじゃかかろうか
  初出から大分時間がたっているせいか、部長と真鍋の情弱のくだりがカット。
   今更ぐぐれない高校生は確かに居ないか。
  ここで新聞調査をしていないせいで、せっかくの芸の細かい伏線設定が消滅。
・実家の場所
  元々「土田舎」だったものの、琴浦町として具体化。まぁ別段設定として活きてはいない。
・独白シーン
  特に変更されてはいないものの、アニメと相性の悪いシーンだなぁと。
  セリフとして時間軸で長引くせいで、想いがあふれるというか棒立ちの「オイ探せよ」なシーンに。
  真鍋の独白挟みすぎていたせいで、単に冗長になっていた感もある。
・悲劇のヒロインごっこ
  部長のセリフから室戸先輩のセリフに。
  いう人が変わるとギャグからキメゼリフになるものだから室戸先輩の人徳は大きい。

アニメ5話~8話 原作2章 コミックス1巻末~2巻前半

第5話 学園天国?
 物件選びのくだりや能力者探索をカットしつつ、ヒヨリ入部イベント。番外編は網羅。
 お宅訪問は1回に統合。付随するタイヤキデートも消滅。

・エセ霊能力→サイコキネシス真空波
  普通に成功させて認められてしまうという。それで肝試しイベントの形態が変わることに。
・料理
  ヒヨリさんにメシマズ属性追加。原作のバレンタインとかを見る限り普通のはずなのだが。
  
第6話 夏休み!
 肝試し回と正月回と4章の海回を合わせてカオスにしたような回。
 強調されていた水着シーンが最新更新分に反映されているように見えたり、えのきづ先生もアニメ楽しんではりますね

・おじいさまVS森谷
  宗教ネタでなじれないため、かといって道場はなじるものでもないため妙な形に。
  むしろ暴行事件把握してる分、情報網が底知れなくなった。
・ハルカーランド
  財源の無駄遣い。原作はおちゃめな自転車程度なのですがねぇ
  遊園地回も有耶無耶になって、3章導入にも影響が。

第7話 この世界に私は
 正月回から温泉のくだりといかがわしいくだりを抽出。
 クリスマスに向けた話は誕生日に変更で。隠し事の話題にお母様を挟む鬱展開のスキの無さ。
 「生まなきゃよかった」と対応させたのは結構上手い組み方だったかと。 

第8話 デートじゃないもん
 3章に向けて歪み始めた展開。
 番外編の風邪展開から開始し、初デート。タイヤキもここで回収。
 テレパスと映画館の話が斉木とバッティングしたのもいい思い出。

・プレゼント
  指輪からロケットに変更。
・暴走はしない
  真鍋さんは調子に乗らずイケメンの牙城を守り切りました。
  そのせいで折檻がどう考えても理不尽だった気がするのですが
・風邪完治後も能力戻らず
  設定の根幹の揺らぐ改悪。細かい設定はないだろうとはいえ、どうもいい加減すぎる気が。
  部長の黒さも余計に晒されるうえに、ヒヨリさんの乗っ取りイベントも消滅。
  なにより、能力を取り戻す原因に3章導入を使った意味が分からない。

アニメ9話~12話 原作3章 コミックス2巻後半~3巻前半

第9話 まわりにはみんなが
 琴浦さん激闘編。殺害から暴行に。
 おじい様との会食でお母様との再会。
・1件目の後→3件目の後
  自分が関与しなかったことで被害者が増えたという息苦しさが排除。
  その分、関与しなくちゃというモチベーションが微妙に
・部長の暗躍
  突然おじい様との会食→お母様遭遇イベント発生の理由づけというか。
  その割にフォーマルの件で連絡が行き違ってるのは余計に矛盾が・・・
・母の圧力増大
  このひともトコトン悪役としてヘイトポイント追加されてるのよねぇ

第10話 だけどあなたはいない
 真鍋は反対として離反。まぁシリアス展開におやつデートを被せていたのは緊張感が削がれていたのは確かか。
 そしてまさかの直接対決へ赴く展開に。
 署内の犯人の話やGPSのくだりを削り、話が暴走していくことに。
 
・部長のせい
  捜査協力の件を直接発言してしまってるのは、ヘイト稼ぎわざわざ増やさなくても・・・
  心を読んで意志を汲んでしまう、という能力と性格の表現をみすみす捨てなくてもいいと思うのだが・・・
・室戸先輩のスタンス
  情報収集と称して泳がせる方向に誘導した原作と違い、肯定も否定もしないという割に協力的。
・事情聴取
  ヒヨリさんのトラウマ描写をダイジェストに省略。なぜ描写を甘くするのか
  わざわざ4件目起こすのかよっと
  殺してやる云々のくだりは流石に堂々と描くのは問題あったか。ここでもキャラ改変の影響が。
  そもそもよく聴取室に通したな・・・。 
・月野さんのラスボス属性追加
  もろい人という造形から、深層心理からの嫉妬の棘を出す人に。
  対比をつけられ、明確なシャドウに配置されている。

第11話 スタンド・バイ・ミー
 室戸先輩に男前展開と被害が行く始末。ひたすら懺悔ばかりする琴浦さんと部長。
 男月野氏が負の感情で動く愉快犯という露骨な懲悪対象に。
 原作もポカンとしかねない肩すかし展開だったとはいえ、これはB級のちゃっちい展開としか。
 そしてシーンカットにより空気にされて読心被害に遭い損のヤマさん。

・告白シーン
  原作ではタブーとしてわだかまっている部分を解決してしまう。
・決戦場所
  ホイホイ誘い込んじまったからホイホイ誘い込まれちまったへ。
  実際の警察は張り込み護衛はやはりしてくれないのでしょうかね。
・戦闘
  床にめり込む勢いの警棒を受け止めた真鍋の腕は無事だったのでしょうかねぇ

第12話 伝えたい言葉(ココロ) (終)
 3章の本題は先に解決し、お母様との関係改善と告白の返事に焦点。
 お母様は呼び出しからまさかの住居来襲へ。

・解散宣言
  「読む余裕」という表現をちょくちょく使うものの、これはそんなに意識的に使う能力でしたっけという
・ケンカ
  なんでこの親子、少年の如く「やるな・・・」「お前もな・・・」してるの
  ここでキレたらお父様にキレる未来と被ってしまうのですよ春香さん
・きれいなかあさん
  浮気離婚してる事実がある以上、実は悪い人じゃないをされても白々しい。
  ファンサービスと全く同じ状況ともいえる。
・エンディング
  

で、ずっと気になってたのが
・妙に棒読みシーンが多い
  演技の過程としてそういう言い方が悪いわけではないのだが、どうも表情と合ってない事が気になる。
  煽り性能が高すぎてなぁ、あの言い方・・・。
  声優の癖なのだろうか・・・。最終的に花澤さんも使いこなしてるし。

男性陣の持ち上げとヒヨリさんの中和のために、琴浦さんと部長が面倒くさい手合に落とされていたような。
表現の自主規制にひっかかるぎりぎりのネタで展開していたせいか、妙な歪みが生じ続けた印象。
その割に原作から悪化させてる描写も多々あり、丸めたいのが尖らせたいのかよくわからないことが多かった。
PCPで触れられていたように、メディアミックスのためには幾許か使えるネタが制約されるのかなぁと漠然と感じた。
元がそんなこと想定していないWEB漫画だからこそか。
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 思考の嗜好であり、試行の歯垢に過ぎない。

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たまに漫画・アニメ評とか。
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