【SoulCatcher[s]】そして怪獣は走り出す

SoulCatcher[s]、また一つの章が結末を迎えました。

TYRANT

えもすればギャグにもなりかねないヒキからはじまった今回の章。
部長・奏馬の頼みから、トランペットパートへ赴くこととなる。

主旋律を担うことの多い花形であり、初心志望者にもサックスと人気を二分する楽器でもあります。
そのため他の吹奏楽作品でも、主人公に与えられることが多い、ある種の象徴的な存在。

そんなパートでで相対するは、『暴君』音羽悟偉。

悟偉 ゴゴゴガゾート

自身も大概な経歴を持つ刻阪すら戦慄させる実力を持った、天才奏者。
孤高の一匹狼にされやすいそのポジション。事実彼は自身のパートを離れ遠征を繰り返していた。
そんな彼は心に、怪獣を飼っている。

強襲

この暴走する魂に如何に立ち向かうか―――などと単純にいかない所が面白い所。
op.5~8,part:Tp,その行く末を追ってみましょう。


●ガゾートの憂鬱

  元ネタ
        ガゾート-Wikipedia内記述

ウルトラマン作品に登場する、合体・突然変異により生まれた怪獣。
 変異元のクリッターは親愛の情を持った相手を共食いする習性を持つ。
 赤ん坊の笑い声のような鳴き声を発する。

なんとも恐ろしいタイトルを与えられた話の起点。
『暴君』として仲間である奏者達の心を潰してゆく様は、まさに共食い。
しかし鳴き声に見られるように、その本質は・・・

本質

怪獣が纏うヴェールの下には、赤ん坊の部屋が隠されていた。
食い殺してきたことに悪意は無い。本人にとっては無邪気な交流であった。
ただハーモニーを、吹奏楽を愛した、純粋な心の求めるままの行いだった。

青春の輝きの裏で
まぁ「一人での演奏を見たことない」とされつつ、見えない所での努力もしていたんですがね

●怪獣のバラード

歌詞 - Uta-net

 「人を愛したい 怪獣にも心はあるのさ」。

哀愁を漂わせる、心に踏み込んだ承の段。
純粋な心が振るうのは、ただの自己満足の暴力か。そんなことはない。
ハーモニーを愛するが故に、ただ対等なセッションを求めていただけ。

そんな彼を追い詰めるものがあった。

ひとつは、実力差。
 圧倒的な力を持ってしまったが故に、本気を出すと誰もが委縮し「対等なセッション」が得られなかった。
 アドバイスもして引き上げようにも、ついてこられる者はほとんどいなかった。
ひとつは、無関心。
 父親は医師としての将来しか関心を持たず、今の自分が愛するものを認めてはくれない。
 どんなに成果があっても、必要とされることはない。

才能と環境のミスマッチの物語。
 父が音楽に理解を示してくれる職業だったなら。もっと同等な実力の仲間の集まる場所なら。
 たらればを言っても仕方ないし、そもそも全く恵まれていないわけではない。
 だから彼の中の怪獣は叫び続けた。自分の居場所を手に入れるために。
 それでも声は届かない。

「好きなことをやったら・・・ダメなのか?」
 求められない、疎まれる。自身の存在証明が得られない。

 承認欲求

存在を賭けた歩みは止めなかった。それを認めた「指揮者」がいた。
諦めようとしたその時に、引き止める者がいた。

ずっと自分の本意が通じない苦しみを抱えていたわけで、そこでの神峰の理解者発言は、救われるものがあったと思うんですよね。
だからこそ、「刻阪や打樋はこれにやられたのか」と、すっと理解できたんだろうなと。

●千尋の谷

前回は「奏者に対しては演奏で解決させない」といった神峰さん。
今回は伝えたい相手が存在することで、音楽をつくることに。
調査パートから解決パートへの転回点。

立ち向かう相手は、音羽父。目的は「音楽を認めさせること」。

家族の肖像 見下ろす

その心は、息子を谷底に落とし試練を課す、獅子の姿。
超えるべきものを設定させている時点で、実のところは聞き耳を持たない親ではないようですが。

しかし、立ち向かう相手は一人だけじゃない。

きれいな「あの人」 囚われた苦悩は

仲間であるはずのトランペットパート、その同期、部長奏馬俊平
音羽の暴君遠征、理由はTpパートでのセッションができない事。
その原因は・・・。


●ギャロップ

解決したい苦悩とその対策が出揃った中で、結末にもう一段山場を持ってきたのが今章の素晴らしい所。

青き水晶の輝き サムズアップ

覚醒によりわだかまりが解け本当の仲間として認め合えたこのシーン、胸が熱くなるというものです。
「パートリーダーに認められる」というタイマンにみせかけ、2人の心を同時に解放したという。

Tpパートの形
    全体像はぜひとも本編で

そして歩みを止めなかった怪獣は、仲間の後押しを得て走り出す力を取り戻す。
 打樋先輩由来とみられる雷も纏っているのがなんとも芸が細かい。

試練

パートは一つになった。しかしそれだけでは終わらない。
緊張のまま相対し続けた険しき千尋の谷に、力尽きようとする音羽。

片鱗

そこで、神峰の指揮者としての力が片鱗をみせる。
音羽だけでなく神峰・奏馬の覚醒がひとつになり、これこそ「対等のセッション」になった瞬間でしょう。

img064.jpg

こうして2人とも苦悩を超え、歓喜に至るのでした、と。イイハナシダナー

●ミドコロコネタ

これまで刻阪一人の覚醒・打楽器パート1つの統一と進めてきた中で、今回はTpパートに刻阪・打樋が参加。

合わない歩調 相乗効果

2つの才能が合わさり一つの音として纏まったこのシーンは、噛み合わなかったこれまでとの対比もあり非常に美しい。
この後にパート、ひいては楽団として一つの形を成していくわけですが、この第一歩は尊い。
今後も数多の音が重なり一つになっていくとおもうと、期待感も膨らむばかりです。

属性/ノーマル 威力/90 分類/特殊

ケレン味帯びた描写も健在。赤ん坊そんな爆音発しない。
尺もあったせいか、ギャグ描写も適度に絡め飽きさせない緩急。

初心者の壁 単純なボケだけでもない

技術系の解説描写は端的に。今回は金管マウスピースとリップスラーのお話。
リコーダーの吹き口や木管のリードと違い自発振動する媒介がないため、唇の振動を増幅させ音にする楽器なのです。


ずっと仲間内で回してきたところ、次回からはついにライバルとなる相手も現れるようです。
この盛り上がりをなんとかキープしていきたい所。今週順位微妙だったんだよなぁ・・・。
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たまに漫画・アニメ評とか。
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