【SoulCatcher[s]】吹き、奏でる、その楽しみの形

眼差し
     /////      ←幻視が生じる小粋な演出
デレ目前
神峰さんが姐さんヒロインをゲットした今日この頃、如何お過ごしですか。

漫画界全体を見ても中々ヒロインに抜擢されないタイプのキャラのため、非常に驚きも。
まぁ、アピール叶わず神峰さん的には姉御兼師匠なポジションに落ち着いちゃってるけどね。
ニブチンな上に友人・刻阪とライバル・伊調の方が存在大きいだろうからね、頑張れ姐さん


そんな邑楽や御器谷を味方につけ、天籟ウィンドフェスでの指揮を獲得した神峰。
 初舞台にむけピアノを邑楽に師事し、更に指揮者としての力をつける精進の日々。

Op.16 楽器吹き達の感情交錯
 投票戦(と恵ねぇさん)をめぐるパートリーダー達の交錯が主題。
  しかしそんな閑話・ネタ回では終わらない。

未だ半数にしか認められていないパートリーダーとの交流も必要。
 次に向かう先を考えていた折に、あるリーダーに誘われる。
あだ名は親しみの象徴 この艶めかしく艶やかな御美足

  フルートパートリーダー、吹越花澄。

 表紙 Op.1から出てる 「青春の輝き」に カリン先輩は見切れ芸
Op.1カラー扉に始まり、これまでのシーンでもたびたび姿が描かれてきた。
天真爛漫な笑顔が特徴的で、「音楽を楽しむ」事を第一にする。
上昇志向の強いカリンや諦観な雅とそもそもコンクールに対する考え方が違う、非常に穏健な存在。
投票戦においても棄権を貫く、その実相当な曲者でもある。
 その姿勢に、ラスボス説とか空想してしまったことも。

誘いは備品の買い出し、楽器屋への同行。
 部内でも会計だとか、一定の役持ちでもあるのかもしれない。

音の美食家

しかしその先で、ライバル・伊調と同じ共感覚の持ち主と遭遇する。
彼女の名は「吹越聖月(みづき)」。ソニトゥス学院高校吹奏楽部に所属する、花澄の妹であった。
そんな彼女は、姉への敵対心をあらわにする。その理由とは・・・?

君という花 心の形は、花澄の名の通り「微笑む花」


砂上の笑花  地に張れぬ「根」

しかし本質は、零れ落ちる不安定な大地に根差せぬ、儚い花であった。
姉と妹、2人の閉ざされた袋小路に、神峰は直面してゆく。

Op.2で刻阪の「青春の輝き」に反応したのは、奏馬・吹越・打樋・邑楽・音羽の5人。
 その最後の一人となる、吹越花澄との対話。
第一部最終楽章ともいえる、「天籟ウィンドフェス編」へ向けて2人の奏者・2つの共感覚が交錯する。

Op.17 それはとてもビターな・・・
 元ネタ不明。ヴェルタースオリジナル説も散見されたが。
 妹の語る姉妹の過去。

 正直ここの大人はクズ
 賞を総なめにする実力をもち、妹・聖月の目標でもあった姉・花澄。
 そんな2人は常に比較され、聖月はフルートを諦める岐路に立たされた。
 妹の未来がかかったコンテスト、そこで壁となっている姉がとった選択は。

舐めプ

   「勝ち」を、譲る事。


逆説的に、そうじゃないお姉ちゃんは
 傷ついたプライド、目標の喪失の中で聖月は共感覚に目覚めることとなる。 
 そしてソニトゥス学院という勝負・評価を重視する進路へ向かってゆく。
 
信条 辛い笑顔
 「音楽は楽しまなきゃ」 「みんなが楽しい音楽をやっていたい」

 彼女には悪意も敵意も無い。ただ、妹がやりたいことを続けて欲しかったから。
 しかしそれが通じず亀裂を招いた傷が心を蝕む。 
 それでも対立にも勝敗にも中立に立ち、微笑み続ける事を選ぶ。

 私はここで「カスミンラスボス説」の原因を理解する。
  彼女の見せる表情は、「張り付いたような」笑顔なのだ。
   それが腹に黒い物を抱えているためとの誤認となっていた。
   実際、表情豊かな面子の多い作中でも、彼女の表情パターンは少ない。
  答えは、過去の傷を抱え自身の追い求める「楽しさ」を為せていない事。
  それでもそれが答えだと言わんばかりに微笑む。その笑顔は痛々しく、また苦い。

否定しない 否定できない
 神峰は両者の立場を、認めた。
 これまでは掴めない心・スランプ・暴君遠征・失った向上心と「解決すべきもの」が見えていた。
 しかし、今回はそれが見えない。何も悪いとは言えなかった。
 それでも零れ落ち続ける心の砂時計。
 自らの"目"の意味を求め、心と向かいあってきた神峰に、超えられない行き止まりが立ちはだかる。

Op.18 世界のイチョウの世界
 この言い回しも既視感を感じるものの、定まった元ネタは発見できず。伝説の勇者の伝説?

 苦悩から神峰が足を運んだ先は、決戦の地「天籟シンフォニーホール」。
 そこで思いがけない人物と遭遇する。
フルネーム呼びの鋭一さん おジジイのキメ顔 
 目標でありライバル、伊調鋭一との再会、そしてその祖父にして世界的指揮者、伊調剛健との邂逅。

 目の当たりにするは、世界で戦う者の確固たる世界。

 対等
 伊調との戦いという名の対話、そして世界との対話を通し、一つの想いを胸にする。 
 そして神峰は一つの答えを出し、聖月へ、そして花澄へ伝える言葉を決める。


Op.19 明日の記憶

明日の記憶/小説・映画 プレビュー テーマソング
 若年性アルツハイマーを題材とした、記憶が「零れ落ちてゆく」病の物語。
 実際に作中に砂の表現もあり、カスミンの砂時計にも通ずる部分もある。
 ちらりとフルートの話題も出ていたり。
 上記リンクのあらすじは映画版のもののようで、多少の差異あり。

恋愛シミュレーションゲームのイメージソングアルバムのタイトルという例も。
 ゲーム好きの谺先生から神海先生がゲーム音楽にも精通してる可能性こそあるが、流石に違うでしょ

明日の記憶/J-POP
 嵐の楽曲。NTVドラマ「ザ・クイズショウ」主題歌にも。 [歌詞]
 「ボクノート/スキマスイッチ」でJ-POPが挙がった例からみてもこちらが本命か。
 過去への後悔と未来への問いを含んだ歌であり、吹越姉妹と重ねると突き刺さる言葉も多い。

 「二度とは取り戻せない」「零れだして」「見失ってしまう」
 「目を逸らして」「温もりと憎しみ」


 指揮者の誇り

 指揮者としての誇りを胸に、自らの「勝ちたい」という意思で導くことを選ぶ。
 そして暴君をも陥落させた伝家の宝刀「共感」で、自らの経験から説得を試みる。

 「"楽"な事を選んで"楽"しかったことなんて一度もなかった」

 神峰も困惑した「結果主義」と「平等な楽しみ」の折り合い。

 そう、吹越花澄の主張には歪みがある。

「わたし…負けることも勝つことも怖いの…」
 『自分が負ければいい』とは言っていないのである。
 もちろん、わざと負けた事による確執の経験からの恐怖もあるのだろうが。
 まだ、自身の負けたくない向上心は、潰えていない。
 それでも、勝者の歓喜と敗者の苦悩は避けることはできない。
 ―――そのうち花澄は争うのをやめた。
 
 戦わないことは、答えじゃない。逃避行の、その道程。

 吹越花澄は考える

 神峰刻阪とのセッションを経て、そしてウィンドフェスの舞台に立ち考える。
 これが私のもとめていた、本当の楽しさなのだろうか?
  「君のために何ができるのだろう?」

バナーにしたいぐらいのキメポーズ 
 妹の想いを受け、神峰の言葉を受け取り、吹越花澄は「何色の明日を描きますか?」 

Op.20 嵐の女神
 「嵐」の楽曲に続き、「嵐」を冠する曲名
 嵐の女神/J-POP
  宇多田ヒカルの楽曲。 [歌詞]

 「心の隙間を埋めてくれるものを 探して 何度も遠回りしたよ」

過去の過ちから、目を逸らしてきた日々。
そんな「遠回り」してきた過去と訣別し、今の、本当の楽しみを。

神の威光 その姿は本編で。

楽しむことは、戦わないことではない。目指すその姿勢が戦いなのだ。

見出した楽しみの形は、女神を想起させる圧倒的なピッコロ・フルートソロへ。
そして、神峰の初舞台の評価は。

認める強さ
鋭一さんは、勝負にガツガツしているけど敬意も惜しみないからホントきれいなライバル。

聖月のモチベーションは、勝利。
しかしそれ以上に、憧れだった、大好きだった姉の音があった。

迎えに行こう お帰りなさい

そしてまた、その先へ。もう歩みを止めるものはない。

ここから更に恐るべき事実と急展開が待っていますが、吹越姉妹の物語はこれにて一件落着。

「まっすぐ深く突き刺せ!」
      「担当楽器、交代するってどうスか」
 「心まで二番手になるな!」
     「願いを決意に変えればいい!」


これまで、具体的な答えを見つけ出し、「導いて」きた神峰。
今回は彼女の求める「楽しさ」のひとつの姿を提示することで、自身で答えを気づかせた。
「おまえさんはどうしたいんじゃ」、対処ではなく、初めて希望で導いた
世界との邂逅も糧に、神峰の進化は続く。

○ミドコロコネタ
(だからサックスこいよ) (そこでフルートかよ吹越先輩チッ)
  (画像にカーソルを乗せると共感覚で穿った心の声が聞こえます)
 刻阪さんのホモホモしさを感じるようになった気がするのは、ソルキチクラスタに出入りしすぎたせいだろうか…
 でも人間関係に微笑ましさありきな人が多くて、あんまり不快感ないんですよね本作の腐談義。


ワンカットにも しれっとチラ見して後のドヤ顔に繋げる悟偉さん てそ  近い近い近い
ついに会話の時キタァァァ 輪郭でもわかる愛

 今回のホルン子ちゃん。リアクションに展開の前フリにと、大活躍。(モブの仕事として)
  クラパートの子(愛美?)も出てたりで、ホント脇役も大切にされている。
  神峰っちゃんもちょっと硬いが同級生女子とお話できるようになっており、行間に想いを馳せる。
  あの、突然刻阪の腕を掴みかかったコミュ障の神峰っちゃんがここまで・・・(ぶわっ
 あー神海先生、NEXT番外編でいいので1年同士のどーでもいい話ください(懇願)


今章は初舞台を通した神峰の成長と並行して描かれていることもあり、ボリュームも大きい。
 逆にカスミン個人を焦点に描くと、これまでと比べて影が薄めだったりでまとめにくい点もちょっとありましたけどね!

今回唯一残念なのは、ソリストとしてのカスミンしか描かれていなくて「フルートパート」が見えていないことなんですよね。
 問題扱いだったトランペットはさておくも、打楽器もクラリネットもパート全体を通してリーダーの力が描かれていただけに、カスミンの作ったパートを見られなかったのは惜しい。
 しかし今回は関わり方の根本に苦悩を抱えていただけに、パートが形作られていくのはこれからなのかもしれません。

もう一つ言っておくと、展開上の都合とはいえ谺先生のカッコいい所も見られなかったのは惜しい。
 いずれは指揮者として立つために「超えねばならない壁」でもありますしね。格を見せつけて欲しかった。
 指導者としての方なら意味深な発言があったり、相当な傑物なんですけどねぇ・・・。

茨・刃・鋸・輪

現時点での未攻略パートリーダーの態度も明かされましたが、言ってしまえば彼らは「谺派」であるとも考えられます。
実際問題、学生吹奏楽レベルだと指導者の影響が顕著で、だからこそ実力を認められない限りは神峰に迎合できないのでしょう。
不感症と名高い金井渕さんなんかは特に、自身の感性を信じない権威主義者である可能性が。
これまでは内に問題を抱えた人たちへの救済の物語でしたが、今後は対立によって問題を起こしている側との対決として、さらにバトルじみてゆくのかもしれません。

2巻は前章のまとめであり今章の冒頭となるOp.16のカスミンの心象でヒキになるとみられ、今度こそいい区切り。
 やっぱり1巻は奏馬先輩の覚醒直前で区切りは不完全燃焼すぎたんじゃぁ~・・・。
LWの話数を超えたそうですが、コミックスに読切を収録していない分、同じ3巻でも1章分ガッツリ密度がこもっているのでしょうね。楽しみだ

スタイリッシュやれやれ
 そして、実質見開き1ページ分しかセリフのないキョクリス先輩の明日はどっちだ。
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思いつきはツイッター経由。
 思考の嗜好であり、試行の歯垢に過ぎない。

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たまに漫画・アニメ評とか。
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