遊戯王の歴史を振り返る10のカード‐ZEXAL編‐

これまでだらだらといろんなリストをあげてみていた突発コラム「10のカード」。
 今回はちょっと毛色を変えて、アニメも佳境に入った「ZEXAL期」の3年間を振り返ってみます。
 アニメネタから、OCG界隈の動きまで。


2010-年末 「遊戯王ZEXAL」情報開示 
2010-12/20 漫画連載開始
 アニメ開始前から連載開始、序盤展開はアニメと類似のため同一設定も多いなどと、
 これまでのメディアミックスと比べても異例。
2011- 3/11 東日本大震災
 遊戯王としては、世界大会予選の運営等に影響を及ぼす。
2011- 3/19 スターターデッキ2011発売
 マスタールール2適用による「召喚時起動効果の優先発動」に関する改定。
 また、ホープさんの再録伝説の始まり。
2011- 4/11 「遊戯王ZEXAL」放送開始


1.《ゼウス・ブレス》
 『《ポセイドン・ウェーブ》』
 いきなりアニメオリジナル。
 直前の津波災害への配慮により、カード名が急きょ変更された凌牙の防御+バーンカード。
 初の水属性パッケージ《No.17 リバイス・ドラゴン》やマジックコンボ《アクア・ジェット》等、
 様々な話題にあふれ初っ端から飛ばしていた初期ZEXAL。
 シャークさん関連はそれ以外にもネタに事欠かない。
  バーン効果の異常な弱体化を受け元効果はタオヤメに送られた《潜航母艦エアロ・シャーク》
  同時収録の風海産物に引っ張られ別物のデメリット効果になった《ビッグ・ジョーズ》
  本編の活躍は目覚ましいのに悉くサポートの噛み合わない《ブラック・レイ・ランサー》
  カード化せずにエクシーズ体に効果をとりこまれる《フルアーマード・エクシーズ》
  完全にピンポイントメタな上カイト向けの《エクシーズ・ディメンション・スプラッシュ》
 対して《バハムート・シャーク》という良裁定の恩恵の塊も居て、不遇と優遇の幅が大きい凌牙。
 作中の挙動だけでなく、カードの調整においてもめんどくさい人扱いである。

2.《ZW-一角獣皇槍》
 『シャイニングドロー』
 運でぼかされていたデステニードローを、「創造能力」として明確化した第一次ショック。
 ちなみにチートドローの変遷としては
  遊戯→引き当てる能力=強運
  十代→「クリクリ~」「相棒!」=予知
  遊星→《救世竜セイヴァー・ドラゴン》=外部因子
 となっており、自意識から任意で確定的に引き当てるのは今作が初、のはず。
 ZW関連では、ごく当たり前のように実体化して使用していた猛虎迅雷剣も外せない。ARとは。

3.《フォトン・スラッシャー》
 『過労死』
 十代のネオス、遊星のスピードウォリアー、遊馬のガガガマジシャン等主人公の持つ過労死の歴史。
 逆に海馬の青眼の白龍、カイザーのサイバー・ドラゴン等ライバルカードはOCGで過労死化する。
 その例にある意味漏れず、ZEXALアニメで輩出したカードの中では最も汎用なカード。
  攻撃デメリットを持つがサイドラより条件が軽く、増援対応で役割を奪っていった。
  相手の場に依存しないことから先行でも動けるため、ソリティア性も向上している。
  レベルの違いがエクシーズ先で差別化され、相棒素材が通常召喚できるため使いやすい。
  奈落センサー、単騎戦闘でメイン2エクシーズ等、このカードが作ったセオリーも少なくない。
 アニメでは銀河眼の召喚コストとしてカイトからも過労死させられている。
  召喚モーションでサンライズ立ちしたりと、小ネタ持ちでもある。
  使用者のカイトもオマージュネタを多用し、銀河眼厨やブラコンとしてもネタ度が高い。
 ネットネタとしてはピン差しなのにデッキ名に名乗られる【甲虫装機フォトン】とか。

 彼に限らずエースの速攻召喚メイン=簡易展開がZEXALのアニメカードの特長と言える。
 《カゲトカゲ》《ゴブリンドバーグ》《ブリキンギョ》等、汎用カードはしっかり市民権を得て環境に定着している例も多々見られる。
 遊星ほどではないが、アニメ出身でも枠つぶしにならず健闘している。

4.《No.15 ギミック・パペット ジャイアントキラー》
 『ファンサービス』
 ZEXALのお家芸とも言える、新語創造や新義創造の中でも代表的な存在。
 Ⅳの豹変を初めとした怪演、無表情でエグい効果演出を行う姿により圧倒的な存在感を示す。
 彼の残虐性を体現した特性により、以後の展開でも象徴として君臨する。
 以後、トロンスレというキャラスレの中でも異端となる空間を作り出す草分けとなる。
 熱心なファンも増えたが、なぜかエクシーズはプロモ、メインデッキは再登場までOCG化されず。
 コレクターズパックによるアニメカード大量OCG化の原動力にもなったかと考えられる。

5.《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》
 『アンナ』『VEの悲劇』
 ちょいキャラの中でも出演1話で多大なインパクトを残した神月アンナのエースカード。
  主に性的な意味で。彼女のプロポーションと作画の気合い、砲塔の暗喩性と条件が揃いすぎた。
  これによりⅣに続く圧倒的人気キャラとなり、以後の展開にねじ込まれていく。
  twitter等で視聴者の声が近い時代になったせいか、ZEXALはそういったサービス精神が強く感じる。
  まぁ、伏線持ちの龍亜からシグナーの座を奪い取ったクロウという前例はあるが。
 VE収録当時は【ユベル】程度でしか狙えないロマンカードだったが、カードプールの増強により一変。
  特にその直後発表された【聖刻】が☆10の《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の運用に長け、
  ワンキルギミックの必須カードとして取り込まれたことから中古市場価格が爆発的に上昇。
  全体的にロマン寄りの使いづらい収録カードで注文数も少なかったとみられ、輪をかけて高騰。
  プロモカードの危険性を表したカードの1枚としてOCG史にも名の残る存在に。

 プロモカード関連では、炎星のプロモマラソンや征竜のプロモゲーなど、実験的な試みも散見される。
  強カードのスーパー収録なども相まって、全体的に中古市場の高騰が目立ったのも特徴的。


2012- 9/17 「めざせ世界一!「遊戯王ZEXAL」内村航平選手も出るよスペシャル」放送
 オリンピックに関連した特別番組。ZEXALはこういった細かいメディア展開も散見される。
2012-10/07 「遊戯王ZEXALⅡ」放送時間帯を移動し放送開始
 漫画原作がありアニメオリジナルも多かった初代でも無かったタイトル変更が初めて行われる。


6.《オレイカルコスの結界》
 『日本産カードの海外先行収録』
 元は「デュエルモンスターズ後期」のカードであるものの、発売時期からノミネート。
 「ドーマ編」で話の主軸となったアニメオリジナルカード。
 そのままOCG化されないアニオリとして君臨し続けるかと思われたが、突如OCG化。
 5Ds期にも一度、魔改造エアトス・シュノロス・ネオスフィア・クリアーと旧作のカードがOCG化したREもあった。
 今回も魔改造ではあるが基本的にはよくある調整版効果であり、ファンカードとしても使え得る。
 海外先行のEXPに入った、数少ないアニメ関連カードとも言える。
 アニメ関連の海外先行といえば、極星・フォトン・インフェルニティ・地縛神と5Ds期に多い。
  近い例としてはアマゾネス・暗黒界・ヴォルカニック・レプティレスも範疇か。

7.《オービタル7》
 『キャラクターのカード化』
 カードの精霊など、カードイラストのキャラクター化は存在していた。
 ハネクリボーやネオスペーシアン、ユベル、オネストとGXにその傾向が強い。
 しかしカードを使う側のキャラクターがOCG化されたこのカードは異例。
 カードイラストに登場することさえ《友情 YU-JO》《結束 UNITY》《ファラオの神判》と、
 連載終了時の記念カードのみであり、キャラクターとカードは明確に分かれていたのが特徴でもあった。
 キャラクターを彷彿とされるシーンイラストはあっても、ぼかされたものが殆ど。
 類例といえそうなのは、《正義の味方カイバーマン》程度か。
 効果は、キャラとしてのオービタルがサポートする相手、カイトの使用カードのサポート。
 その後、本人の使用したカードとも関連することとなる。シナジーはあまり無い。
 別の例として、璃緒・小鳥はトークンとしてカード化を果たしている。

2013-01 アドバンスド・トーナメントパックに新調
 システムの変更も散見された、ある種の調整期・転換期ともいえる。
 5Ds期はDTやGS新設と拡大傾向ながらも他は安定期でしたしね。


8.《希望の創造者》《勝利の方程式》
 『使用不可カード』
 いわゆるジョークカード。
 しかし遊戯王はこういったカードの制作は少なく、基本的に使用可能カードしか収録してこなかった。
  ゲーム付属の三幻神、《ヴィクトリー・ドラゴン》や大会商品のマッチキルモンスター程度である。
  トークンにしても5Ds期頃からで歴史は浅めであり、それもTP等プロモ収録が大半。
  アニメキャラクターを意識したカードという点でも、稀に見る存在。
 また、カード名・数値以外で宣言内容自体に意味を持たない、初の宣言系カードとしても特例。

9.《RUM-ヌメロン・フォース》
 『リ・コントラクト・ユニバース』
 引き当てた後のカード内容を改変するという、カードゲームのデッキ構築の根幹を揺るがす能力。
 その前にベクターの鬼畜演説&顔芸により注目度が上がっていた事もあり、一大ムーブメントも起こした。

10.《プリンセス・コロン》
 『マンガキャラクターのカード化』
 《オービタル7》同様、キャラクターがカード化した事例。
 このカードは更に、漫画版出身のアニメに未出演のキャラクターである点で更に特異。
 漫画版のカード自体、雑誌付録・定期購読・VE・PPといったプロモにOCG化のチャンスが限られ、
 PP以外の市販パックに収録されたこと自体が「コレクターズパックZEXAL編」が初。

2013-09/01 リミットレギュレーション制定
 急変が起こりやすくなった環境に対応するための、制限改訂回数の増加。
 次回は変更なしらしく、あくまで半年を基本に事故対応の余地のための措置とみられている。
 これがもっと早く実装されていたら、神判と征竜は最短禁止記録更に更新していたんだろうか…。


番外.《発条空母ゼンマイティ》
 『エクシーズ初禁止』
 アニメとは関係ないものの、OCGを「ZEXAL期」として括った場合の象徴的な存在。
 エクシーズの登場による環境の変化としては、当初はシンクロが幅を利かせ続けた。
 しかしこのカードの収録されたORCS付近から状況は変わってゆく。
 《ゼンマイネズミ》《甲虫装機ダンセル》といった低消費でエクシーズ召喚が行える存在が増加。
 エクシーズ先もこのカードや《聖刻龍王アトゥムス》《M・X-セイバー インヴォーカー》といった
 特殊召喚効果、しかもデッキからというアド加算型カードが増えてきた。
 その結果、最上級シンクロ等と比べ単体火力としては劣るものの、大量展開に長けるコンボが増加。
 ハンデスコンボの存在もあり、ソリティア性・ワンキル能力が一気に向上した。
 これにより環境を白から黒へ移り変わらせた尖兵と言える。
 呼び水となるパーツが規制されてゆく中で、エクシーズ先が1年半弱で禁止化された唯一のカード。
 「ZEXAL期の遊戯王OCGがどんなゲームか」を端的にあらわした1枚といえる。
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たまに漫画・アニメ評とか。
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