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神峰「俺がアイドルのプロデューサー……?」【SC×アイマスSS】Op.Ⅴ

530 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 14:31:57.37 ID:xh37wxWv0 [3/7]
新章スタートの予感……

531 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 14:32:25.60 ID:cFq8Jyf/0 [31/113]
だってここで終わっとかないと絶対次スレ行くじゃん……
あと何人残ってるの……


533 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 14:32:36.09 ID:qkAqhsJk0 [2/5]
こんなところで終わるわけが...

537 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 14:34:57.72 ID:cFq8Jyf/0 [32/113]
>>540が書きやすいのだったら……

540 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 14:35:54.17 ID:40DQcrsv0 [1/2]
>>1乙
541 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 14:35:56.81 ID:Ip8o2ehJ0 [2/5]
千早
543 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 14:36:34.14 ID:fbAcqUPu0 [9/17]
下だな

545 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 14:37:37.81 ID:cFq8Jyf/0 [33/113]
千早か……任務了解

神峰「俺がアイドルのプロデューサー……?」 セカンドシーズン。
 1期の流れはこちら。

 三浦あずさ編  天海春香編  双海亜美編  四条貴音編
553 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 14:44:33.88 ID:cFq8Jyf/0 [34/113]

神峰(ルーキーライブが終わってからユニットの仕事はかなり増えた)

神峰(新人限定とは言え準優勝まで漕ぎ着けたのは大きかったみてェで)

神峰(まあアイドルの仕事が増えるのはいいこと何だが……)

真「プロデューサー! ボクもプロデュースしてくださいよ!」

響「プロデューサー! 自分が先だぞ! 次は自分をプロデュースしてくれ!」

真美「兄(C)、亜美ばっかりずるいよ→! 真美のこともプロデュースしてよ~!」

神峰(そのおかげで他のアイドル達からの『プロデュースしてくれ攻撃』がスゲェ)

神峰「だぁあああ!! オマエ等には秋月さんがいるだろうが!」

真美「兄(C)が担当してないアイドル何人いると思ってんのさ!」

響「律子だけで8人もプロデュースできるわけないぞ!」
 まこと

 ひびき

 まみ
真「それに最近律子、忙しそうなんだよ。ルーキーライブの前後から何か慌ただしくしてて……」

響「近頃は殆どセルフプロデュースしかできてないぞ……」

真美「ね→、兄ちゅわん兄ちゅわ~ん」


555 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 14:49:55.33 ID:cFq8Jyf/0 [35/113]

神峰(正直頼られるのは満更じゃねェし)

神峰(ユニットもお互い助け合ってくれてるからオレにかかる負担は少ねェ)

神峰(あずささんに関しては言わずもがなだ)

神峰(そんなわけで余力はあるし、社長からも担当アイドルは増やしていいって言われてる)

神峰(だから、もう一人ぐらいプロデュースしてもいいんだが……)

神峰(オレが今プロデュースしてェアイドルは)

神峰(社長に連れられて見に行ったあのアイドル……如月さんだ)


  千早リフレイン
558 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 14:55:24.71 ID:cFq8Jyf/0 [36/113]

神峰「だからオマエ等はまだプロデュースできねェ……悪ぃ!」

真美「え~!!」

真「そんなー!」

響「あんまりだぞー!」

神峰「そう言うなって……、いつか必ずプロデュースしてやるから!」

真美・真・響「ブーブーブー」

神峰「ホラ、もうすぐダンスレッスンだろ? 遅れると秋月さんに怒られるぞ?」

真美「しょうがないな→兄(C)君は!」

真「千早の次はボクですからね! ボク!」

響「あ、真ズルいぞ! 次にプロデュースされるのは自分さー!」

ドタバタドタバタ


562 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 15:05:23.68 ID:cFq8Jyf/0 [37/113]

神峰「やっと行ったか……」

神峰「菊地さんも我那覇さんも先輩なんだけどなあ」

神峰「全然そう感じねェから、時々名前呼びそうになって困る……」

千早「お早うございます」ガチャ

神峰「あ、おはよッス、如月さん」

神峰「あのオレ今日から如月さんのプロデュースも担当することになったんス」

千早「ああ、昨日社長から聞きました」

千早「まあ私は歌さえ歌えればなんでもいいので」

神峰「あー、とりあえず今日はボーカルレッスンのスタジオおさえてるんで」

神峰「まずは如月さんの歌、聞かせて貰えいたいんスけど……」

千早「別にいいですよ、行きましょう」


571 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 15:16:28.16 ID:cFq8Jyf/0 [38/113]

千早「アオイィィィィトリヒイィィィィ」

神峰(うーん、あずささんもだったけど、歌の技術に関しては如月さんは特に問題ねェんだよな……)

神峰(ただ、初めてステージで歌聞いたときにも思ったが……)

神峰(如月さんの心、まるで壁か板みてェだ。丸みや起伏が全くねェ)

神峰(こんな心見たことねェぞ……、どういう状態なんだコレ?)ジー

千早「あの、プロデューサー……」

千早「その……どこをじっと見ているんですか?」ススス

神峰「イヤ、みてェだなって……」

神峰「!? 如月さん!? う、歌は?」

千早「とっくに歌い終わりましたが……、くっ!」

千早「プロデューサー……、最低です」


568 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 15:08:26.04 ID:0PTyqVx10
http://i.imgur.com/KUdWpj6.jpg

577 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 15:20:37.14 ID:cFq8Jyf/0 [39/113]


神峰(え、な、何だ? オレなにかしたか!?)

神峰(心の状態バラしたからか!?)

千早「……レッスンも終わりましたし、今日はこれで失礼します」

千早「別に、プロデューサーにどう思われようといいですが仕事はちゃんとやってください」

千早「私には歌しかないので……」ガチャ

神峰「な、何なんだ……?」

神峰「?? ???」


586 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 15:26:21.75 ID:cFq8Jyf/0 [40/113]

貴音「それはどう考えてもプロデューサーが悪いかと」

亜美「前から思ってたけど兄(C)ってホントデリバリーないよね→」

神峰「それを言うならデリカシーだろ……」

神峰「しかしなんだ? 皆はオレのどこが悪かったのかわかるのか?」

亜美「そりゃ→ねえ」

貴音「ええ」

春香「プロデューサーさんが全面的に悪いですよ!」

春香「よりにもよって千早ちゃんに……」

春香「真とかやよいならまだしも!」

亜美「……はるるんも結構ヒドいこと言ってるよね」

貴音「無意識ゆえにタチが悪いというモノですね」




 ともあれらぁめん

 (アカン

 (のxの)






590 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 15:36:18.18 ID:cFq8Jyf/0 [41/113]

神峰「(四条さん、心の状態バラしたからってのは……)」ボソボソ

貴音「(今回は全くもって違います)」ヒソヒソ

神峰「(そッスか……)」

神峰「(……そういや今更ッスけど心隠すのやめたんスね)」

貴音「(ええ、既に一度覗かれてしまいましたし……)」

貴音「(あれも存外、体力を使うことですので)」

神峰「(そりゃ嬉しいッス)」

貴音「(はい、私もプロデューサーを信頼することにいたしましたので)」

神峰「(それもありまスけど、四条さんの心、月みてェで見てて綺麗なんスよ)」

貴音「(! ……プロデューサーもお上手ですね)」

神峰「(? 四条さん何を言って……?)」

貴音「(貴音で。……貴音で結構ですプロデューサー)」

神峰「(……貴音さんもそういうこと言い出すんスね)」


592 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 15:42:54.90 ID:cFq8Jyf/0 [42/113]

貴音「(ふふ……女心とは、ときにはかくも単純なものなのですよ?)」

神峰「(は、ハァ……?)」

春香「……いい加減二人だけの世界から戻ってきてくれませんかー。プロデューサーさん」

亜美「……兄(C)はムネムネのおっきい人が好きなの→?」

春香「! それで千早ちゃんにヒドいこと言ったんですか!?」

神峰「イヤ、違う違う! そんなわけねェだろ!?」

神峰「貴音さんともそういう関係じゃねェし!」

春香「あー! いつの間にか貴音さん呼びになってるー!」

神峰「え、あ、いや、これは……!」

春香「もー! プロデューサーさんは――」


596 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 15:46:14.91 ID:cFq8Jyf/0 [43/113]

神峰「結局、如月さんがなんで怒ったのかについては詳しく教えて貰えなかったな……」トボトボ

神峰「教えてくれたのは如月さんに『壁』『板』『72』は禁句ってことだけ……」

神峰「この三つの言葉になんの共通点があるんだ……?」

神峰「さっぱりわかんねェ!」


600 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 15:52:51.53 ID:cFq8Jyf/0 [44/113]

神峰「おはようございまース」ガチャ

律子「あ、プロデューサー。丁度いいところに」

律子「今日の春香のボーカルレッスン、千早も連れていってあげてください」

律子「千早も今日レッスンの予定だったんですけど予約の手違いしちゃって……」

律子「春香と千早にはもう話してあるんで」

神峰「あー、ハイ。わかったッス」

神峰(春香さんと如月さんか……、そういや事務所でも一緒にいるのよく見る組み合わせだな)

神峰(……昨日の今日で若干気まずいけど)

神峰(まあ何とかするしかねェな……)


603 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 16:00:23.66 ID:cFq8Jyf/0 [45/113]

春香「おはようございます! プロデューサーさん!」

千早「……おはようございます」ススス

神峰「あ、ああオハヨウ二人共……」

神峰(如月さんにメッチャ距離取られてんだけど……)

神峰「……早速レッスン始めまスか」

春香「はい!」


 ぺあ



千早「~~~♪」

春香「~~♪」

神峰(如月さんは昨日も聞いた通り上手ェな)

神峰(春香さんは……まあ、二人ならこんなもんじゃねェかって感じか)

神峰(……とりあえずは、如月さんの心がどうなってるのか知りてェ)

神峰(今日は昨日と違って背中側から見てるから怒らせる心配はねェハズ!)


611 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 16:08:56.76 ID:cFq8Jyf/0 [46/113]

神峰(あの心……よーく見てみると……)

神峰(なんつーか、セメント?っぽい材質でできてんな)

神峰(で、それが板状になってる……と)

神峰(セメントだとして……、なんだ? 心を塗り固めてんのか?)

神峰(でも嘘で塗り固めてるってわけじゃねェな。そういう心の感じじゃねェ)

神峰(それにひとまずそれを置いといても、だ)

神峰(アレが心の周りを固めてんだとしたら、貴音さんより中身見んの大変そうだぞ……)

神峰(どうする? ドリルかなんかで削れたら楽なんだけど……)


612 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 16:10:11.79 ID:jwZ6OvYt0 [4/14]
http://i.imgur.com/F2PMDup.jpg

636 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 16:45:48.82 ID:eMt9DY900 [9/15]
http://i.imgur.com/MlGLYwW.jpg
神峰「」

615 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 16:11:21.41 ID:76XC2egR0
壁さえ無くなると言うのか・・・
616 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 16:13:56.84 ID:iVE9HPZF0
>>615
めちゃくちゃXを5に変えたいID


618 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 16:18:33.94 ID:cFq8Jyf/0 [47/113]

神峰(まあ心を削れるドリルなんてあるわけねェよな……)

神峰(そうすっと……溶かすとかか?)

神峰(熱を与えてみれば……、思い切っり怒らせるとか)

神峰(いやでも昨日怒ったときも心の状態は変わってなかったよなあ……)

神峰(……ん、待てよ? おかしいぞ?)


621 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 16:23:03.29 ID:cFq8Jyf/0 [48/113]

春香「プロデューサーさん、どうでしたか? 今日のレッスン!」

神峰「ン、春香さんはいつも通りの感じだったッスね」

春香「えへへ、そんな……。ん? これ褒められてるんですか……?」

神峰「で、如月さん。一コ聞きたいことがあるんスけど」

千早「……なんでしょうか」

神峰「なんで、そんな感情押し殺して歌ってんスか?」

神峰(普通、人は感情が変われば心も変わる。怒りなんて強い感情ならまず確実に)

神峰(だけど如月さんにはそれがなかった)

神峰(怒ってるときも普段も全く変わらねェ心の状態)

神峰(自分で自分の感情を封じ込めてるとしか思えねェ)


626 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 16:30:28.53 ID:cFq8Jyf/0 [49/113]

千早「……それがプロデューサーに何の関係が?」

神峰「関係大アリっスよ如月さん」

神峰「オレも一通りプロデュースの勉強してわかったんス」

神峰「優れたアイドルの優れた歌は、感情を乗せなきゃいけない、って」

神峰「だけどアンタは気持ちに蓋をして歌ってる」

神峰「それじゃあダメだ。それを直すのがオレの役目ッス」

千早「……私には歌しかないんです」

千早「歌を歌うこと以外私には必要ない」

千早「歌だけが私の全てなんです」

春香「千早ちゃん……」

神峰「……なんでそんなに歌に拘るんスか?」

神峰「自分の感情を殺してまで歌うことに、一体どんな意味があるんスか?」


627 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 16:35:02.26 ID:cFq8Jyf/0 [50/113]

千早「…………」

春香「……」

神峰「……」

千早「プロデューサー、今日の予定はこれで終わりですよね?」

神峰「え、あ、ハイ。そうっスけど……」

千早「……ついてきてください。会わせたい人がいるんです」

千早「春香、悪いんだけど貴方は……」

春香「あ、全然いいよ! 春香さん今日用事あったし!」

春香「ついてきてって言われても逆に困っちゃうっていうか!」

千早「……ありがとう」

 追想


千早「さあ、プロデューサー」

神峰「わかりました、どこに行くのかわかんねェけどついてきまス!」


633 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 16:44:23.97 ID:cFq8Jyf/0 [51/113]

神峰(電車に揺られること数十分、降りてから歩くこと数分)

神峰「ここは……、お墓、ッスか……」

神峰「会わせたい人ってまさか……」

千早「……こっちです」スタスタ

神峰「……」ゴクリ

如月家之墓

神峰「如月家ってことは……」

千早「……ここに眠っているのは如月優、私の弟……」

千早「……幼くして死んだ私のたった一人の弟です」


638 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 16:51:49.26 ID:cFq8Jyf/0 [52/113]

千早「……弟は、優は私の歌が大好きな子でした」

千早「私が歌うととっても楽しそうで……」

千早「ことあるごとに『おねえちゃん、おうたうたって』って……」
 如月 優
千早「……でもその優は死んでしまった、……私のせいで!」

神峰「如月さんの……、せい?」 

千早「あの日、私が優から目を離さなければっ……!」

千早「優の手を握っていればっ……!」

千早「優は車に轢かれることなんてなかった!!」

千早「死ぬこともなく……、今も元気に笑って過ごせていたんです!」

神峰「そんなの、如月さんのせいじゃ……!」

千早「いいえ……、優を殺したのは私……」

千早「だから、私は優への為に歌い続けなければいけない……」

千早「それ以外は必要ないし、必要としてはいけない……」


639 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 16:57:51.37 ID:cFq8Jyf/0 [53/113]

神峰「そ、そんなの間違ってるッスよ!」

神峰「弟さんだって、如月さんのそんな姿見たくないに決まって……」

千早「あなたに!!」

千早「プロデューサーに……! 何が……、優の、何がわかるんですか……!」

千早「私のことを少し見抜いたからって!」

千早「あなたが優のことを語らないでください!!」

神峰「うっ……!?」

神峰(凄ェ敵対心と怒りだ……! 塗り固められた壁の奥から刃が飛び出して……!)

神峰(弟さんのことだとこんなに感情が顔を出すのか!!)


644 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 17:05:09.28 ID:cFq8Jyf/0 [54/113]

神峰(怖くて怖くてたまらねェ……! 今すぐにでも逃げ出してェ……!)

神峰「それでも……」

神峰「それでもオレは、弟さんがそんなアンタを望んでるとは思えねェ」

千早「っ! いい加減に……!!」

神峰「アンタの歌は! 他人の心を揺さぶる歌だ!」

神峰「だけど、今のアンタの歌じゃ届かねェ人がいる!」

神峰(初めて如月さんの歌を聞いたとき……)

神峰(周りのヤツは心を揺さぶられてたけど、オレには効かなかった……!)

神峰「それは、アンタが自分自身に枷を嵌めてるからだ!」

神峰「オレの役目はそれを外すことッス!」

神峰「だから何度でも言う!」

神峰「今のアンタは間違ってる! そんなアンタ、誰も望んでねェ!!」


647 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 17:09:01.84 ID:cFq8Jyf/0 [55/113]

神峰「ハァ……ハァ……」

千早「…………」

千早「話にならないです……」

千早「プロデューサー、あなたがあくまでそう望むのなら私はあなたのプロデュースを受けられません」

千早「今日のところは失礼させていただきます」クルッ

千早「……優のことも知らない癖に好き勝手言わないでください」スタスタ

神峰「如月さんっ――」


648 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 17:13:13.54 ID:cFq8Jyf/0 [56/113]

神峰(クソッ……!)

神峰(優のことを知らない癖にって言われたって……!)

神峰(いくらこの『目』の力でも、死んだ人間の心は見れねェ……!)

神峰(死んだ人間が何考えてるのかなんて誰にもわかるわけねェ……!)

神峰(オレは……、どうしたら……!)

神峰(どうすれば如月さんを……!!)


651 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 17:20:04.96 ID:cFq8Jyf/0 [57/113]

春香「プロデューサーさん、大丈夫ですか?」

神峰「あ……、春香さん……オハヨウゴザイマス……」

神峰「……オレ、そんなヒドい顔してまスか?」

春香「そーですね……、割と」

春香「昨日、千早ちゃんと何かあったんです……よね?」

神峰「ああ、まあ……ハイ」

春香「やっぱりそうなんですか……」

神峰「……春香さん、死んじまった人間が何考えてるか知る方法なんてないっスよね?」

春香「……プロデューサーさん、いきなりどうしたんですか?」

神峰「あ、イヤ、スイマセン。変なこと言って」

神峰「忘れてください春香さん」


652 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 17:25:38.35 ID:cFq8Jyf/0 [58/113]

春香「うーん。死んじゃった人が何考えてるか知る方法……はちょっとわかんないですねー」

神峰「まあ、そりゃそうッスよね……」

春香「死んじゃった人が何を考えて『いた』か知る方法、なら思い浮かぶんですけど」

神峰「!? ど、どういうことッスか?」

春香「いや、遺書とか日記とかあるじゃないですかー」

春香「生前に残された……その人の、生きた証?を調べればどういう考え方してた人だったのかー、とかもわかるんじゃないかなって」

神峰「そうか……遺品てことッスね……」

神峰(弟さんの遺品に、如月さんの心を切り崩せるとっかかりがあれば……!)

神峰「スイマセン、春香さん!」

神峰「オレちょっと用事できたんで今日のレッスンは自主レッスンでお願いしまス!」ダッ

春香「あっ! ちょっと、プロデューサーさーん!?」


654 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 17:32:30.27 ID:cFq8Jyf/0 [59/113]

神峰「で、勢いで飛び出してきたはいいものの」

神峰「如月さんがこのアパートに一人暮らしだってことスッカリ忘れてた……」

神峰「流石に実家の住所まではわかんねェぞ……」

神峰「どうすっかな……」ウロウロ

??「あの、貴方、ちょっといいですか?」

神峰「あ、イヤ! オレは怪しいものじゃなくてですね!」

神峰「如月さんのプロデューサーをやらせてもらってる者でして!」

神峰「ああ、でも今はちょっと諸事情によりプロデューサーじゃないっていうか!」

??「千早の……、あの子のお知り合いですか?」




657 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 17:41:39.28 ID:cFq8Jyf/0 [60/113]

千早「おはようございます……」ガチャ

千早(あら、今日はあのプロデューサーいないのね……)キョロキョロ

千早(他の人の付き添いかしら? まあ、何にしても顔を合わせなくて済むのはありがたいわ)

千早(レッスンまでにはまだ時間があるし音楽でも聞いて待ちましょう……)ガサガサ

バァン!

千早「」ビクッ!

千早「ぷ、プロデューサー!? ビックリするじゃないですか、もっと静かに入ってきてください!」

神峰「ハァ……ハァ……悪ぃ、如月さん。今から仕事だ、すぐ準備してくれ」

千早「な、え? きょ、今日のレッスンはどうするんですか? それにもうあなたは私のプロデューサーじゃ……」

神峰「レッスンは中止! ……そんでオレはまだアンタのプロデューサーだ、今日はオレに付き合って貰うッスよ」


661 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 17:51:24.51 ID:cFq8Jyf/0 [61/113]

神峰「さあ、急いで!」タッタッタッ

千早「わ、わかった。わかりましたから! 引っ張らないでください、自分で走れます!」

千早「というか仕事ってなんなんですか!? どこに向かってるんです?」

神峰「今向かってるのは病院ッス。仕事の内容は入院患者に向けた院内ライブ、……そんでヤる曲は」

神峰「arcadia


春香『やるんだったら、千早ちゃんが感情を乗せられような曲がいいですよねー』

神峰『イヤ……、それよりもこういう曲ねェか?』

神峰『小学校に上がる前の男の子に向けた、盛り上がれる曲』

春香『プロデューサーさん……』

神峰『あ、ねェならそれでいい! 変なこと言って悪かった!』

春香『……ありますよ、そういう曲。ロボットアニメのOPになった曲なんですけどね――』


663 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 17:52:52.14 ID:H4mPyJEf0 [5/7]
(あれって特撮映画でその上主題歌だった覚えがあるが)


667 名前:>>663[] 投稿日:2014/03/11(火) 17:56:41.40 ID:cFq8Jyf/0 [62/113]

神峰「つ、着いた……」ゼーゼー

千早「全くもうなんなんですか……!」ハァハァ

やよい「あ、千早さんとプロデューサー来ましたよ!」

春香「遅いですよ、プロデューサーさん!」

千早「は、春香!? それに高槻さんまで……!」
 
 はるやよ

神峰「高槻さんはオレの担当アイドルじゃねェけど、今回限り助っ人で呼ばせて貰ったッス」

神峰「如月さん、アンタにとってこれがベストなメンバーだと思います」

神峰「アンタには、今日ここでトラウマを振り切ってもらう」

神峰「枷は、もう、必要ない」


672 名前:>>663 やらかしましたわ[] 投稿日:2014/03/11(火) 18:02:22.65 ID:cFq8Jyf/0 [63/113]

千早「一体何がどうなって……!?」

神峰「如月さん、コレを」スッ

千早「! この字と絵……、これ……優の、スケッチブック!?」

千早「どうしてあなたがこれを……!」

神峰「昨日、如月さんのお母さんに会ったんス」

神峰「そんで弟さんとアンタの話を聞いて、ソレを預かってきました」

神峰「なんでも、家の整理をしてたら新しく出てきたみてェで……」

神峰「勝手と思ったんスけどオレも少し中を見させてもらいました」

神峰「見てください如月さん、そこに描かれてる絵を」


675 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 18:07:02.46 ID:cFq8Jyf/0 [64/113]

千早「…………」ペラ

神峰「どの絵にも、『笑顔』でマイクを持ってるアンタが描かれてる」

神峰「今のアンタみてェに仏頂面してる絵なんか一枚もねェ」

神峰「弟さんがどういうアンタが好きだったのか!」

神峰「……それを見てもまだわかんないッスか?」

千早「わた、しは……」

春香「プロデューサーさん! そろそろ準備しないとマズいですよ!」

神峰「くっ、もうそんな時間か! 昨日の今日でムリヤリ取ってきた仕事だからな……!」

やよい「千早さん、行きましょー!」グイグイ

千早「あ、ちょ、高槻さん、押さないで……!」


678 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 18:14:44.65 ID:cFq8Jyf/0 [65/113]

千早(流されるまま着替えてステージまで来てしまった……)

千早(春香とやよいとユニットで歌うのはいいとして)

千早「観客が小さい子供達ばかりなのはどういうことですか? プロデューサー」ジロ

神峰「入院患者に向けた院内ライブって言ったじゃないッスか」

神峰「娯楽に飢えた入院患者なんて子供ばっかりに決まってるッスよ」

千早(……子供を観客にしたかったから、病院というステージなのね)

千早「プロデューサーも中々性格が悪いですね……」

神峰「よく言われるッス」ポリポリ

千早「まあ、いいです。どんな人だろうと私の歌を聞いてくれる以上手は抜きません」

千早「全力で、歌いきります」

春香「楽しもうね! 千早ちゃん!」

やよい「一緒に楽しみましょー! いぇい!」




680 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 18:20:53.44 ID:cFq8Jyf/0 [66/113]

千早「~~♪」

神峰「」ガサゴソパキパキ

千早(? プロデューサー、客席で何を……?)~♪

神峰「」スッ

=楽 し め !=

千早(サ、サイリウムを使ってこっちにメッセージを!?)~♪

千早(まさか指揮者だとでも言うの……?)~♪

神峰「」フリフリ

=千 早 も っ と 楽 し め !=


688 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 18:27:33.88 ID:cFq8Jyf/0 [67/113]

春香(千早ちゃん戸惑ってるなあ……)~♪

春香(まあ無理もないか、私も最初されたときはビックリしたし)~~♪

春香(むしろこれが初めてなのにすぐ順応してるやよいが凄いよ……)~♪

やよい(プロデューサーの言うとおりに歌うと、いつもより調子いいかもー!)~~♪


神峰(スケッチブックのおかげでで多少表面は溶けてきたが……)ブンブン

神峰(まだまだガッチガチに塗り固められた壁は健在だ)バッバッ

神峰(次は春香さん! 高槻さん! アンタたちの力が必要だ!)スッ
 
=千 早 を 巻 き 込 む ぐ ら い 楽 し め !=


691 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 18:32:33.30 ID:cFq8Jyf/0 [68/113]

千早(春香……、高槻さん……、二人とも凄く楽しそう……)~~♪

千早(ううん……、楽し『そう』じゃない。本当に心から楽しんでるのがこっちにも伝わってくる)~♪

千早(優……、お姉ちゃんもあんな風に歌ってもいいのかしら……?)~♪


神峰(よし! 柔らかくなってた表面を削って、中に埋め込まれた心が見えてきた!)フリフリ

神峰(ここからは……!!)バッ

=翔  べ  !=

神峰(如月さん……、アンタ自身の翼で! その壁の中から抜け出すんだ!)


696 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 18:36:59.40 ID:cFq8Jyf/0 [69/113]

千早(……音楽って、こんなに楽しいものだったのね)~♪

千早(意識しなくても歌ってる最中に自然と口角が上がるなんて、いつぶりかしら……)~♪

千早(でも、これが限界じゃない!)~~♪

千早(まだまだ私は楽しめる! そうですよね、プロデューサー!)~♪

神峰(ああ!)フリフリ

=も っ と 高 く !=

=も っ と は ば た け !=


699 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 18:41:58.91 ID:cFq8Jyf/0 [70/113]

神峰(灰色に塗り固められた壁を砕いて……!)ブンブン

神峰(透き通るように蒼い翼が出てきた!!)バッバッ

神峰(醜い灰色の壁が……、今! 美しい蒼い鳥に変わる!!)フリフリ

=ど こ ま で も 翔 び た て !=


千早(ああ、これでようやく私も……)~♪

千早(翔べる!)~~♪ 

 青い鳥
710 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 18:50:24.70 ID:cFq8Jyf/0 [71/113]

ワァァァァァァパチパチパチパチ

神峰「お疲れッス皆」

千早「ええ、本当……。誰かさんのムチャクチャな指示のおかげでとっても疲れました」

春香「ち、千早ちゃ~ん。気持ちは私もわかるけど~」

やよい「でも、すーっごく楽しかったですよねー!」

やよい「私もプロデューサーにプロデュースしたもらいたくなっちゃったかもー!」

神峰「ああ、高槻さんもそのうちに、な」ポンポン


712 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 18:53:15.10 ID:cFq8Jyf/0 [72/113]

子供「あ、あの! お姉ちゃん!」

千早「え? わ、私?」

子供「」コクコク

千早「な、なにかご用かしら? 僕」

子供「お姉ちゃんすっごくキレーで、すーっごくカッコよかったよ!」

子供「またお歌聞かせてね!」

千早(……優も、私が歌い終わったあとはいつもこんな感じだったわね)

千早「ええ、僕がいい子にしてたら。また、ね」

子供「うん! 僕いい子にしてるよ!」

子供「だから絶対またお歌、聞かせてね!」

千早「……ええ」ナデナデ

千早(優……、ごめんなさい)

千早(私はこれからは楽しんで歌うわ……)

千早(でも……、優もきっと、それを望んでくれてるわよ、ね?)




728 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 19:06:46.93 ID:cFq8Jyf/0 [75/113]

神峰「さあ、片付け終わったしそろそろ帰るか!」

春香「はい!」

千早「ええ」

やよい「お疲れ様で――」プルルルル

やよい「あ! ご、ごめんなさい!」

やよい「ちょっと失礼しますね、プロデューサー!」

神峰「おう、急がなくてもいいからなー」

春香「プロデューサーさん、帰りにどこか寄って行きません?」

春香「打ち上げですよ! 打ち上げ!」

モシモシ? ~~? ! ~~!!

神峰「ああ、いいッスね。どっか行きたいとこでもあるんスか?」

春香「はい! 実はこの近くに新しくできたケーキ屋さんがあって――」

やよい「ぷ、プロデューサー!」

やよい「長介が……長介がぁ……!!」




714 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 18:54:52.68 ID:cFq8Jyf/0 [73/113]
このスレではやれてあと一人かな……
>>720

720 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/11(火) 18:57:42.49 ID:3F+2QtYZ0 [12/15]
やよい

Op.Ⅵ へ続く
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戸付湯歌

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 思考の嗜好であり、試行の歯垢に過ぎない。

主に遊戯王のカードやデッキの考察、自分専用まとめwiki。
たまに漫画・アニメ評とか。
神海英雄先生のソウルキャッチャーズは永遠の魂です。

主要記事
遊戯王 過去の妄言
ご当地大戦 布教用考察
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