0.0909の想いを重ね【映画1/11感想】

映画館の位置を誤認していて、アニメイトから来た道を戻り劇場へ滑り込んだ今日この頃。

そんなわけで、いつ以来かわからないぶりに劇場に足を運び、観てきましたじゅういちぶんのいち

こちらの記事でも年表を整理していますが。

1巻収録/#3 越川凜也 役:工藤阿須加
3巻収録/#7 小田麻綾 役:東亜優
1巻収録/#2 篠森仁菜 役:上野優華(主題歌)
1巻収録/#1 若宮四季 役:竹富聖花

この4編の話を基とした、90分の実写映画版。
原作からの大きな改変と言えば演劇部員・七海(福地亜紗美)の存在程度で、本筋としては忠実な造り。
そのため、原作ファンも実写化補正云々による大きな不満はなく観られる佳作だと思います。

とはいえ、個人的な感想としては。

「ドキュメンタリーを見ているようだった」

といった所でしょうか。

原作自体も作者自ら小説版を書き上げてしまうほど漫画として特殊な作風でもありますが。
これを1編の作品としてまとめあげた事による雑感を、つらつらと。

映画版を見ていて特に差を感じた点と言えば。

●モノローグの全カット

これに尽きます。
挿入しすぎると冗長になるため、削ること自体を悪いとは思わないのですが。

感情に関係する独白は、全て表情で語る。演者の技量次第ながら、この点は英断でしょう。
 キャスト紹介を見る限り16~24才の方々が主要メンバーの高一・高二の学生を担当。
 その辺の差でしょうか、個人的にMVPは真綾役の東さんです。彼女は上手い。
 演技の演技という難しい位置づけをやりこなしていたと思います。

対して、独白によって示していた過去等の状況説明も全て省略。
 例えば凜也の変化の経緯。ソラが目指す1/11の意味も弱い点だけは致命的。
回想シーンとして画になった部分のみ。そのため、人物のバックボーンが見えづらい。
 顔と名前を一致させるための導入シーンが薄いこともあり、感情移入も少々しづらい。
 その辺の説明を省くために、凜也は既に楽しくない状態だったり。
 微妙な人物像変更で、刺々しさがめだった部分も。
シーンの切れ目も唐突で、名セリフを揃えるためのPVのような印象も受けました。
原作ファンの参観としては不都合はなくとも、少々不親切な造りに感じました。


●独立した4つの話の並行

さて、本作品の特徴でもある群像劇オムニバスを1作としてまとめた件について。
 凜也→舜で話の動きになる関わり合いなど、1作だからこそな要素は活きていたとは思います。
とはいえ、関連の薄いシーンから別視点の場面に突如移行することも多い。
 人物が理解できていればまだついていけるものの、上記の通り導入が薄い。
 初見でふれた人たちがどこまで話についていけそうかは、判断しづらく思いました。

本作の主人公は安藤ソラです。そのはずです。
 とはいえ、序盤は凜也・舜・真綾の視点で移りあうことが多い。
 そして2人の入部を契機に仁菜の物語も動き出す。
 そのため、ソラは少々影が薄い。その後にソラ編がほぼ独立で始まるため別作品に近い断絶。
 原作の「ソラさん居たこれでかつる」感に欠け、舞台装置の一つのようでした。
 「全員が主人公」というより「主人公不在」感が強い。
 そういった点がドキュメンタリーを語っているように感じるといいますか。
流石にもっとソラを印象付けた方が、1本として成立させるためには必要だったのではと。

こういった形で、視聴後感としては物足りなさ。
 この作品はもっとできる。原作未読で観た人に伝えるならそういった想い。
この表現は取りたくないですが、途中で抱いた感想は「これSoulcatchersや」だったりします。
次々に心を楔から解き放たれて仲間が集まっていく姿。
特に1/11原作の中でも主人公に近しい人たちの話であるため、攻略に見えなくもない。
丁度SC連載が主人公のバックボーンが語られることが期待されるタイミングなこともあり。


とはいえ、要素に分解すれば、やはり心震える物語ですし、見所も抑えている。
 幸さん(篠森母)は変わらず圧倒的母親感ですし。
これを「原作を手に取ってもらうためのPV」と考えれば、ある意味成功かも。

それにしても、やっぱサッカーしてねぇな・・・(笑)
練習・1体1こそあれ、試合シーンの前に終了ですものね。
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記事と関係ないですが
とつきさんが心配なのでコメントを書かきます。
ブログの更新が無くても

待ってるよ
…とつきさんのソルキャ記事

一周年を迎えるソルキャを一緒に祝いたいです…。
まとまりのない文章になってしまいましたが
最後に
とつきさんのソルキャ記事は
ソルキチに絶対必要だ!!!


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戸付湯歌

Author:戸付湯歌
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 思考の嗜好であり、試行の歯垢に過ぎない。

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