いいぞ以外を言いたい人のための映画ガルパン視聴紀

ガルパンは
 いいぞと君ら
  言ったから
 ガルパンはいいぞ
 ガルパンはいいぞ

   記:戸付湯歌 字余り



こんな気持ちを味わったあくる日。

「ガルパンはいいぞ」としか感想を述べられないガルパンおじさん現象がある特定の一世を風靡して久しい昨今。
アウトデラックスにて蝶野ニキがガルパン大使愛をカミングアウトする様をいじり倒す何とも言えない光景も放送され、なんかいい加減スルーし続けるのも寂しくなってきたので1/11以来で映画館に足を運んだ所存。

まぁ上のツイート、見る前に「まぁ面白かったらこんな感じの呟いてやろう」ぐらいの気持ちでネタありきで考えてたんですよ。
実際みてみたら、あれはたしかに「ガルパンはいいぞ」としかいえない。

ともあれ、それだけのエネルギーは受け止めつつも、「何が良かったのか」は自分の言葉で確認したくて筆をとりました。
いいとだけ言われても、何がいいのかわからなくてノリだけが独り歩きしてる状況を敬遠している人もいると思うんです。
私もそうでした。
野暮なのはわかっている。だけどそんな人のために何がよかったのかを以下に記します。

まず初めに断っておきますが、私はこの手の「とりあえず女の子揃えてみました」系の作品、殆ど見ない人間です。
漫画の本棚ちょっと見たら、この手の作品「がっこうぐらし」しかないです。「極黒のブリュンヒルデ」は・・・どうだ?
それらにせよデレマスにせよ、女の子どうこうより鬱展開だの精神的な描写の方楽しんでます。
まあいわゆる「萌えをやせ我慢してるエセ硬派」みたいにカテゴライズされそうな、少年漫画を主食としてる奴です。
なるべくまっさらな気持ちで見たかったので、関連資料もあまりあたってません。
アニメ未視聴の映画初見勢かつ、そういう輩からの視点と思っていただければ。

○主軸ストーリー

軽いネタバレになりますが。

○優勝して廃校がなんとかなりました ←アニメ本編
●合同演習しました
●廃校の件が撤回されました
●落ち込んだりもするけれど、わたしたちは元気です。
●廃校撤回のための試合を取り付けました
●更に上のランクの人たちと闘いました つよい
●追い詰められましたが持ち味を活かして逆転しました
●めでたしめでたし

これでも引き延ばした方で、いってしまえば2回試合しました。たったそれだけ。

冒頭の4校によるエキシビジョンマッチで、味方勢となるキャラたちの紹介をガーっと済ませる。
中間部でそのバックボーンや向き合い方を描写する。
試合前半で(おそらく)これまでの自分たちとの違い、圧倒的な敵をみせつける。
それらを奇策気迫で乗り越えていく。

王道というか、おそろしいほどまでに単純なストーリーライン。
事の発端自体も、本編で解決したものを捻ってもう1ステップつくったもの。アイシールド世界編みたいな位置づけ。
つまり、この映画の見所はストーリーどうこうをこねくりまわすことよりも、「戦車道」というスポーツを魅せる事に特化していたわけです。
言い切りましょう、これはアクション映画だ。そっち方向のエンターテインメントだ。

上映前の別作品CMで「爽快エンターテイメント!」とか原作そういうのだっけ?みたいな寒い広告されていたんですが、あー、今の映画ってそういうの求められてることになってんだ・・・。
実際、地上波放送をこたつでぬくぬく見るような代物じゃないです。劇物ですよ。

2戦を通した構成には紹介編・成長編の2段階以外にも意味があると思います。
1戦目は特に、「戦車道」というぶっとんだ世界観の説明の役割が大きかったです。
アクション映画と言い切れそうな以上、元コンセプトは戦闘シーンであって、設定はそこを導くための前座みたいなものです。
故に、その前提が頭に入って肚に落ちていないと、メインのシーンが楽しめないわけです。
実際、序盤は「実弾使ってるのに頭出してたら死ぬやろ」とか「その特殊カーボン、実戦技術としても普通に強いやろ」とか世界観設定へのツッコミ・苦笑いが頭を占めていました。
しかし人間不思議なもので、一回見てしまえば慣れるんですね。2戦目の時はあんま気にせず試合に集中できました。
アニメ本編で描かれていた内容なんでしょうが、チュートリアルをつっこんだことで新視聴者も作品世界に誘ったといいますか。
ワールドトリガーの好き嫌い、この辺の描写が腑に落ちてるかが大きいんじゃないかなぁ。現実視のままかゲームとしてみられるか。


○アクション描写

上記の通り、私はここがキモだとおもったわけです。
実際の所、この戦車による戦闘を魅せるということに関してはアニメーションの粋が尽くされていました。

あるときは俯瞰して戦局を提示し。
あるときはさながらドッグファイト(キャットファイト?)する様子を間近で迫力をもって。
ある時はコックピットからの景色を臨場感たっぷりに。

目まぐるしく転回するカメラワーク。
振動するシーンが多く、酔いそうな画面。
CGを駆使した戦車の稼働する姿。
あー、これは好きな人ホント好きだろうなぁ。滾る。迸る。

で、ずっと思ってたんですけどね。
 USJでガルパン・ザ・ライドやったらめっちゃ面白いでしょこれ。
上で挙げた臨場感、具体的にどんなシーンがあるのかは折角なのでネタバレ割愛しますが、もうさながらアトラクションのような映像が次々に飛び込んでくるんですよね。
今後4DXでの上映もされるとのことで、上手くいけば相当面白いのかもしれない。もう一回見に行ってもいいかも。


○キャラクター描写

えーまず、キャラは覚えきれませんでしたすいませんでした!!!

公式サイト見て頂けるとわかると思いますが、めっちゃくちゃ登場人物多いんですよ。
シンデレラガールズですらある程度絞っているのに、学内メンバーだけでも32人。
加えて各チーム3~5人×およそ30機分という大所帯、パートリーダー12+α少量のソルキャの数倍はある人物描写量。
さらに相手側以外にも新キャラがいるという。え、知波単とかあんだけ伝統芸能っぷりみせておいてこれ初出なの!?

これら各人にそれぞれ見せ場を作っているが故に目まぐるしくシーンが変わり、深く感情移入する隙が与えられない情報量の洪水。
入れる予定の分量が初めに決まってる総集編でもないのに、物凄い早回し。
キャラ萌えが隆盛している以上、そんだけいいキャラしているのかと思えば、そもそも1回視聴如きじゃ把握しきれない。
それでもある程度残してくるんだから、記号ってすごいもんです。

アニメ本編では友情描写とか、その面でも名シーンがあったようですが、流石に2時間そこらじゃ収めきれない。
それでもキャラクター性で意固地になっている部分を戦術を通してみつめなおしていく過程だとか、そういう説教・気づき系のストーリーが好きな人でも満足はできるシーン多数のはず。
あれだよ、この密度でそれぞれの自己との向き合いがぶちこまれていくの、今の全国大会編のソルキャみたいなもんだよ。みんな自分を活かしたやるべきことをみつけていくんだよ。


○ガルパンはいいぞ
 本当の所、正直に抱いた感想は「いいぞ」よりも「凄い」でした。ガルパンしゅごい。
 ただただ圧倒されていました。
 「いいぞ」ってつまり、肯定して薦める言葉じゃないですか。まだ意志が宿ってる。
 「凄い」はただの感想。ちょっと時間おかないと何でそう思ったのかすら考えられない。
 ぶっ飛んだ世界観、情報量の洪水、息をもつかせぬアクションの応酬、そして爆音。
 処理能力のキャパシティをオーバーフローさせ、むしろ頭の中からっぽで享受できる。
 で、すっからかんに破壊された脳髄の生み出す言葉は「ガルパンはいいぞ」、これに帰結する。

 昔クッキークリッカーが感染拡大したときにも似たような話してたんですが、これつまり、中毒を注入するスペースをこじ開けてぶちこんでるようなものなんですよね。
 1回じゃ破壊されっぱなしでついていけないから、再視聴や本編その他で補完したくなってくる。
 なるほどなー、畳みかければあっちで広げてくれるんだぁ。
 もうソルキャが映画化したら演奏シーンぶっとおしてるだけでいいんじゃないかとすら思ったもの。

ガルパンのパンはパンデミックのパン。広がる事はいいことだと思える作品でした。
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戸付湯歌

Author:戸付湯歌
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たまに漫画・アニメ評とか。
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