2016年4月改定について

今期の制限改訂内容を、想定される主制限要因から分類してみましょう。

【EM】パーツ
 《EMモンキーボード》
 《EMドクロバット・ジョーカー》
 《EMペンデュラム・マジシャン》
【竜剣士】パーツ
 《爆竜剣士イグニスターP》
 《竜剣士ラスターP》
 《竜呼相打つ》

 《揺れる眼差し》 (【ペンデュラム召喚】汎用)
 《ラヴァルバル・チェイン》 (汎用、主に【EM竜剣士】のおける《グローアップ・バルブ》《ナチュル・ビースト》補助)

【彼岸】パーツ
 《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》
 《彼岸の旅人 ダンテ》
 《魔界発現世行きデスガイド》

 《マスク・チェンジ・セカンド》 (《M・HEROダーク・ロウ》補助 他デッキでも使われるが現在の主な採用先)

【帝王】パーツ
 《真帝王領域》
 《汎神の帝王》

 《ライフチェンジャー》(【マジエク帝】)
 《緊急テレポート》  (【超量帝】)

【インフェルノイド】パーツ(汎用ながら主な採用先)
 《名推理》
 《モンスターゲート》

【魔術師】パーツ
 《ペンデュラム・コール》

-【征竜】絡み規制の緩和-
 《超再生能力》
 《封印の黄金櫃》
 《竜の霊廟》 

-その他旧テーマの緩和-
 《水精鱗-ディニクアビス》
 《D-HERO ディアボリックガイ》
 《クリバンデット》(汎用ながら主な規制要因は【シャドール】)
 《闇の誘惑》 (【闇属性】)

-エラッタ絡みの緩和-
 《クリッター》※エラッタあり
 《死のデッキ破壊ウイルス》

-その他緩和-
 《サウザンド・アイズ・サクリファイス》
 《グローアップ・バルブ》
 《精神操作》
 《月の書》



規制:19、緩和:13。

評価したい部分  : この規制を断行したこと。
評価できない部分 : このような規制が必要となる環境を作り出したこと。

いくらなんでも異常事態と言わざるを得ません。少々思うところを。



本来、制限改訂というのは《強欲で謙虚な壺》のような猫も杓子も使うようになってしまった汎用か、《レスキューキャット》のようにカードプール増加で想定以上のカードパワーを持ってしまったカードの調整だと考えていました。
で、今回の規制の内訳を見ると

第三期   初出 2/19
第四期   初出 1/19
第六期   初出 1/19
第七期   初出 2/19
14-4~15-3初出 5/19 (国外初出の彼岸含む)
15-4~16-3初出 8/19

いくらなんでもここ2年での新規カード多すぎんか。


頼むから、規制前提で刷ってもいいから発売前から規制掛けてくれ…ガイドと天狗でやったじゃん・・・。

汎用性が原因といえそうなものはチェインぐらいで、殆どがデザインの範疇での弱体化目的。
 そのチェインも、ほぼバルブの復帰が原因なので、ペンマジも規制食らった現状バルブ再投獄で維持でも良かったとは思いますが…。メリアスは生きてるんだよォ
前述の想定外に分類されそうなのは《ライフチェンジャー》《緊急テレポート》ぐらいのもの。
 マジエク帝と超量帝の開発者は本当に誇っていいと思う。特に超量は新パックの売上向上にも貢献してそうなわけでメーカーが表彰してでも求めるべきユーザーだと思います。
ペンデュラムマジシャンも登場当時のEMの状況を思うとヘイタイガー以外でまともなアドをとれる救世主だったわけで、これも変遷による相対強化なわけですが、それでもそもそも1000アップは高すぎるわな・・・

今回の制限改訂をもたらした最大の戦犯は、断然《竜剣士ラスターP》でしょうね。
 半ば奴専用カード2種と共に制限を食らうなんて、いわばエアベルンやウンディーネごとかけるようなもの。
 素材としての応用力を削いでいるものの、奴のP効果がある限り「ヒグルミ・アリアドネのような破壊にメリットのあるP」「ペンデュラムマジシャンのようにスケールが合いP召喚から莫大なアドバンテージを獲得できるモンスター」は全て制限にしなくてはいけない効果なわけですから。
 また、あの縛りの上でシステム登場当初から懸念されていたPチューナーの危険性をこれでもかと見せつけてしまったがために、今後のカードデザインに暗い影を落としました。涅槃もシンクロ側でのチューナー規定だし、しばらく新規Pチューナーもらえなさそう。

今回の制限改訂で最もひどい部分は、《モンスターゲート》ではないかと思います。
 《名推理》ともども《マジカルエクスプロージョン》のあおりで規制をされたのが5Ds期開始頃。
 その戦犯の制限化を経てZEXAL期に《名推理》は徐々に緩和されました。
 《モンスターゲート》の緩和は遅れて昨年の前半。【インフェルノイド】登場後に意識的に開放されたカードです。
 それがデカトロンらによる安定化を経て、まだまだ環境的にも地雷の範疇からの短期での制限への逆戻り。
 つまり、【インフェルノイド】販促のためにあえて一時的に開放したという露骨な商売根性の象徴にみえるのです。
 《左腕の代償》によるサーチの安定化が遠因とはいえ、じゃあそもそも緩和するなよと。
 確かにアレはワンキルデッキの部類なので、野放しにしてトップに至らせるのは懸念事項だったのかもしれませんが…

【甲虫装機】以後、ダンセルの連続発動が問題視されあらゆる効果に名称指定で「1ターンに1度」がつく時代が始まりました。
いつしかハーピィ・バトレインのような時間差による、リソースのターン繰り越しが生まれました。
最終的に現状の様な1枚ずつを使ったループを毎ターン繰り出すタイプとなったわけですが、今度はエラッタされるクリッターのように「リソースは増えても一気に繋げられない」発動制限で窮屈な時代となっていくのかもしれません。【超量】にもその傾向はありますね。

ちょっと面白い所:シャドールも大概征竜の如く周囲を規制に巻き込んだシリーズでしたが、最終的に殆どが帰還しネフィリムだけが封印されてほぼ元に戻っているという。マスマと終末が一番大きかったか。



今度は効果に着目して再分類してみましょう。

デッキリクルート
 無償R 《爆竜剣士イグニスターP》《竜呼相打つ》《魔界発現世行きデスガイド》《緊急テレポート》《名推理》
      《D-HERO ディアボリックガイ》
 交換R 《モンスターゲート》

デッキサーチ
 無償S 《EMモンキーボード》《EMドクロバット・ジョーカー》《汎神の帝王》 《水精鱗-ディニクアビス》《クリッター》
 交換S 《EMペンデュラム・マジシャン》《竜剣士ラスターP》《揺れる眼差し》《ペンデュラム・コール》 《クリバンデット》
 時差S 《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》 《封印の黄金櫃》
 間接S 《ラヴァルバル・チェイン》 《竜の霊廟》

ドロー・サルベージなどその他アドバンテージソース
 《彼岸の旅人 ダンテ》
 《汎神の帝王》
 《超再生能力》《闇の誘惑》
 《グローアップ・バルブ》
 
除去・妨害
 《爆竜剣士イグニスターP》
 《死のデッキ破壊ウイルス》《サウザンド・アイズ・サクリファイス》《精神操作》《月の書》

ロックパーツ
 《マスク・チェンジ・セカンド》 (《M・HEROダーク・ロウ》 墓地封殺・サーチ阻害)
 《真帝王領域》 (エクストラロック、リリース踏み倒し)

ワンキルパーツ
 《ライフチェンジャー》

無償・交換の基準は「発動以外にコストなどが必要か」を基準としています。
魔法が消費される緊テレ・自身リリースのクリバンなどで1:1交換計算にゆらぎはありますが、「他にカードが要るか」で判定。
ディアボ・汎神は墓地効果で場のリソースは減らないため無償扱い。

このように、大半が「デッキに触れる」カードと言えます。とくにドローなどより「特定のカード」にアクセスできるもの。
更に言えば、額面上は1:1or2:2交換を成立させている《EMペンデュラム・マジシャン》等も、主な対象をPカードとしており殆どスケールを無償サーチして手札からSSしているのと変わらないアドバンテージ計算といえます。
《デブリ・ドラゴン》などが規制対象になっていた頃からすると、墓地からアドバンテージを獲得することすら遅いとされる環境を物語っています。

常々「どんなにHEROに種類が居ても最終的にエアーマンしか残らない(サイカリエアー頃のスタンダート)」といったサーチカード偏重を感じていましたが、【EMEm】に始まるペンデュラムデッキはその到達点というか、権化のようなものだったように思います。
本来はそんな強力なカードが中心となりつつも、1種のサーチャーだけで何かできるわけではないので、バリエーションをつけて多種多様なカードが採用されカテゴリが成立するものです。
しかし【EM】や各種【竜剣士】は各々がサーチャーとなり、それらのループのみでデッキが形成されます。やってる事はでかい【ガジェット】です。
他のトップデッキも実際の所構想は近いですが、【彼岸】【帝王】はダンテや汎神ドローの運も絡み最終形のバリエーションが回転パーツであるダンテやアイテールに止まり、展開後に多様なエクシーズを使える【EM】よりも乏しかったことが格差の原因だったように思います。
本質的にはサーチしかできないキングレギアギガまでの【ガジェット】と、後続効果に加え突破効果をもつ星輝士を出せる【星因子】の差といえます。

これまでの規制は、そういった起点の要所(例:ネブラディスク)か圧倒的な最終目標(例:モラルタ)の一点を締めることで調整を図っていましたが、【ガジェット】【シンクロアンデ】【征竜】のようにシステムレベルでのバグを発生させているがために、まとめて全てを規制する必要が生じたのが今回の規制の有様だと考えられます。

先ほどのHEROの例のように、カードを増やせる効果のシェアばかりが上がるがために、そういった効果持ち達ばかりに偏重させたのが今回の原因といえそうです。ましてやペンデュラムという消費を真の意味でリソースにしてしまうシステムの影響下で。

問題であると声高にして言いたいのは、デザイナー側で構築したシステムそのものを否定した改訂であるという事。
ノーデンワンキルとか今回のマジエク帝とか、ユーザーが開発したシステムを崩すのはまあいいんですよ。デバッグ不足だとか別の問題はあれ、不健全なゲームを解消するためなので《ライフチェンジャー》1点を潰したのはいい改訂だと思います。満足民のようにイタチごっこも楽しめてこそのコンボデッカーだと思っています。

逆にデザイナーズデッキを潰すのは、「はじめから欠陥商品でした」と認めたに等しく、それもここ2年分全体にわたるというのが会社のあり方そのものの問題で謝罪が必要なレベルではないかと思ってしまいます。
しかもストラクチャー初出のカードが4つ(規制済みのシャドミも含めれば5)も含まれ、禁止カードで使用不能ほどではないにせよ
ペンデュラムコールなんかはどうせ制限にするなら新規3積みコールだけ1収録で即時制限みたいな1つしか買わなくていいストラクチャーとかで売れよと言いたくなってしまうような代物です。

新規カードが強いとボコボコに叩かれるのに、旧強化が多少露骨に強くても評価されやすい傾向にあるように思います。
これは旧来からのファンの愛もさることながら、バランスがよくなりやすいという構造的な状況もあるかなと思います。
多少強く見えても「旧カード」レベルのあまり強いとはいえないカードと共に採用する必要があり、それが「制約」として常に付きまといます。
顕著なのが《ブレイズキャノン・マガジン》ですが、あのカードを強く使うにあたってバレット・バックショットをフル投入する必要があり事故も生じやすく、ロケットの追加などデッキ全体の傾向も制約されやすいです。
そのため、元々強いカード同士で強め合う最新デザインよりは一歩劣りやすく、結局無難な強さで収まるか【六武衆】【帝王】のようにほぼ過去を捨てた新規カード群になるかの2択になりやすいといえます。
その辺を意識したうえでの、最新カードの調整が施されていればここまでの惨事は招かなかったのかなと思いつつ、負の念の発露はこんなもんにしておきたいと思います。
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