高等株式術~10期世代のデッキ事情

さて、リンク召喚によってパワーバランスが変わる中、今後どういったカード・デッキが有効で、割を食ってるのは誰なのでしょうか。
各人それぞれでの考えもあるでしょうが、大雑把に考えてみます。

裁定が不明瞭な部分への言及はなるべく控え、わかる限りの内容です。
おかねのはなしみたいなタイトルですが、何が高騰するかは自分で考えましょう。

〇マスタールール4・リンク召喚による影響のおさらい
 ・エクストラデッキからの特殊召喚はリンクモンスターを使わない限り専用スペースの1体のみ
 ・ペンデュラムを使うと魔法罠スペースが圧迫される

 この2点を軸とした、特殊召喚量の制限が新ルールの概要と言えます。
チューナー・シンクロやペンデュラムの追加で単純に概念が広がった奇数周期のシリーズと比べると、ランクによるサポート外しのエクシーズのようにデフレ方向のルール変更なのが偶数周期の特徴なようです。まぁ、テキストが強ければどうとでも関係ないのですが


〇ペンデュラム
 一番割を食ったというか、調整されたシステム。むしろ最初からこれぐらいの制約でもよかった。
 元々「頭数にならない2枚を使わされるディスアド召喚」の代わりに「再利用性による継戦能力」を担保した持久戦向けのシステム。
 しかしながら、破壊周りのルールを駆使した暴力的な瞬間アドバンテージ獲得能力を徐々に得ていき、消耗のない展開力が際立って現在に至る。

 《イグナイト・スティンガー》ら擁する【イグナイト】、一挙一動コストを要求する【マジェスペクター】【アモルファージ】のように、暴力的な量を用意しつつもその分の消費が必要なデザインを目指していた模様。
 身代わりと使い回しという【ダイナミスト】は非常に理想的な持久型ペンデュラム戦法のシリーズではないかと。

 今回エクストラからの召喚数規制により、持ち味の展開力を発揮するためには下準備が必要に。
リンクの召喚のために展開したいのに、その手段を奪われた格好と言える。
 とはいえ、手札からのP召喚は規制外とみられる。「一度エクストラに送ってから再度P召喚」のような2重の役割をもたせる動きは難しくなったものの消費に見合ったP召喚はまだ可能たりえる。
 そのため、《賎竜の魔術師》《隠された機殻》《レスキューラット》といった手札を稼ぐ手段の重要性が増した。
 基本的にカードを束ねて減らす融合ら他の召喚法と比べ量を増やせるシステムのため、リンク素材確保のためにもまだ活躍の余地はある。

【竜剣士】・・・在りし日の竜剣士3色ムーブは難しく。バニラも多いので効果モンスター指定の多いリンクにも乗りづらい。
【メタルフォーゼ】・・・魔法罠の確保と融合素材の大量確保が軸なのでキツい。枚数制限で対処できないからルールで殺された。
【魔界劇団】・・・最悪ビッグスター一人で戦えなくもないが、協力が弱まり厳しい。バイプレイヤー復権となるか。
【クリフォート】・・・バックの圧迫・キラーの耐性危機と向かい風は多いながら、そもエクストラへの依存度は元より低い。
【セフィラ】・・・現状唯一P召喚権を増やせ得るので、手札展開→リンク→エクストラ再展開と動く余地がある。



〇エクシーズ
 「チューナーのような固定素材が無い」というシンクロと比較した利点は、更に制約が緩いリンクと比べると薄い利点に。
 一方でRAMや重ねのような1体を育てるギミックも豊富で、ワントップエースで戦えるデッキは健在。
 消費こそ重くなるが使用済みをリンクの餌にしてどかせるため、繋がらないわけではない。

【十二獣】・・・モルモとライカを駆使すれば普通にリンク4が湧く。居てはいけない存在。
【RR】・・・ストリクスを並べる動きは難しく。これまで以上にRAMを活かしていけるとよい。
【超量】・・・マグナキャリアが親切にX召喚扱いだったがために展開力減。グレートマグナスは非正規なので墓地を使えばイケる。
【ゴーストリック】・・・ギミック相性の問題もさることながら、駄天使大量展開がしづらいのもキツい。ブレイクが重要。
【インゼクター】・・・ソリティア組合。使用済みパーツをどかしダンセルも墓地に行くためむしろ幅が広がった疑い。
【エヴォル】・・・もともとエヴォルドがエクシーズに絡められなかったため、ちょっと柔軟になった。
【銀河】・・・ダークマター単体なら何の影響もうけていない。インフィニティ・プレアデスが減るため布陣は弱まったか。
【ホープ】・・・サポート量と単体戦力としてはある意味最優秀。ライオアームズは使いづらくなった。
【光天使】・・・過剰なまでの展開力を活かせるか。1体の質を求められば3体素材にも日の目がある。
【バージェストマ】・・・使用済みオパビニアを打点に変換できる。ただエクシーズじゃないため除外されやすくもなった。



〇シンクロ
 【ドグマブレード】のような無限ドローではない、展開としてのソリティアを産んだ世代。
 素材が戦闘力が無いため並べてなんぼなデッキも多く、ゾーン整理によってZONEの破滅の未来改変が達成された。
 アクセルシンクロという概念自体のハードルが大幅に上昇したのも辛い。
 一方で他の召喚ギミック以上に質より量を用意するのに長けるため、リンクとの併用自体は難しくない。
 ただリンクにレベルがないため、後続への繋げやすさは落ちている。

【ジャンド】・・・手順が増えて手数が減った。動けないわけではないが、どちらかというとエクストラ圧迫の方が辛い。
【魔轟神】・・・召喚先にこだわりはないためリンクスタートも問題ない。レイジオンのタイミングが難しくなったか。
【ラヴァル】・・・瞬間火力の一発ネタタイプには厳しいルール。ただ高リンクは最も出しやすい。
【カラクリ】・・・これのようなシンクロ先の効果で後続ソリティアに繋げるタイプにも厳しい。
【スクラップ】・・・自壊してEXゾーンから退去しやすい。リカバリも充実してるので波状攻撃なら動けなくもない。
【竜星】・・・同様に自壊、そして後続展開もできる。九支などで下級も残すためまだ戦える。
【花札衛】・・・レベルがバラバラで他の用途に使いづらかったが、むしろ展開先が増えたといえる。
【レッド・デーモン】・・・このような1体のシンクロ体を素材に強化していくタイプはほぼノーダメージ。
【BF】・・・近年はノートゥング展開が強みだったが、元々シロッコ等から始まった粒ぞろい。ヴァーユの扱いが明暗。
【PSYフレーム】・・・一時除外から戻る先はどっちかで明暗。
【インティクイラ】・・・2体同時には並べられないがループギミックは無事。叩き割ろう。



〇融合
 上記2種と比べると手札・墓地を素材にする動きも充実しているため、召喚権をリンクの確保に割きやすい。
 消費の多さからもともとあまり大量展開せず、採用可能な種類も限られエクストラは多少余裕あり。
 召喚条件を無視する手段も多く、メインゾーン展開がうまくいけばまだチャンスはある。
 
【ファーニマル】・・・融合に融合を重ねるため、蘇生効果もあって意外とギミック死んでいない。
【捕食植物】・・・今までインヴォーカーに使っていたオフリスをリンクに使えば普通に純の動きはできそう。
【召喚獣】・・・複数体が並びづらく。むしろ融合体を即リンクに換えることでエリュシオンを出しやすくなった。
【HERO】・・・豊富な融合手段からの展開は難しいが、元々下級ビートもこなしてきたのでやりようはある。



〇儀式
 《次元幽閉》の選択肢として規定された召喚法の中で、唯一メインデッキで完結する召喚法。
 実質影響なしかつ召喚権などとの兼ね合いもないため、実は一番展開力が期待できるかもしれない。

【影霊衣】・・・ほぼ影響なしといえるが、そもそものメタ対象の弱体化がどう影響するか。
【霊魂鳥】・・・全く元気。トークンの扱いを気にする人も多い。
【宣告者】・・・ルール上の縛りがきつくなるほど、出足撃ちを食らった時のリスクは高くなる。
【サクリファイス】・・・装備化して魔法罠ゾーンに置かれたリンクの扱い次第で変な使い方ができる。



〇アドバンス召喚・並びにメインデッキ採用の大型展開
 遊戯王史で大幅にルール変更されたといえば、生贄(現:リリース)の導入が挙げられる。
 その先輩はむしろエクストラをぶんなげるギミックを旨とするため、影響はほぼ無いに等しい。
 積極的な強化といえたペンデュラム導入に対して、相対的な強化となったといえそう。

【帝王】・・・超元気ながら、影霊衣同様エクストラ依存度が低下すると領域のロック強度も落ちがち。
【青眼】初代ルール変更の原因。最近はシンクロ軸になりつつあるが、それもメイン行きを駆使できるため影響は少ない。
【堕天使】・・・ルシフェルの最大召喚数が増えたようで増えてない。
【Kozmo】・・・単騎戦闘力・展開の安定性など、メインで大体兼ね揃えているため有力候補か。
【壊獣】・・・超絶マイペース。基本的に既にルールの外にいる。




〇その他 個別評価

【ダストン】
 発売時点にない召喚法が追加されてしまったので、リンク素材に使用できてしまう。
 このため効果モンスター指定の《デコード・トーカー》なども問題なく出せる。
 その後ホワイトで悠々とエクシーズもこなせる。リンクで墓地に送れるため《トライワイトゾーン》も強化されたといえる。
 再度裁定変更・エラッタされた発動条件だけが難点だが、瞬間展開力は非常に高い。
 《ダイヤモンド・ダストン》は相手のリンク先をフリーチェーンで潰せるカードにこそなったが、リンク素材にも使われてしまうので一長一短。

【DD】
 各種召喚法の併用が持ち味だったが、これを制限される形に。
 とはいえリンクを挟めばいいだけなので止まるわけではないが、最終盤面の質はどうしても落ちる。
 また永続も多用し、今後はペンデュラムも意識したいとなると魔法罠の枠も厳しい。
 この向かい風ならラミア・スワラルは許されそう。逆にリンク使用後に墓地融合できるネクロが怪しいかもしれない。

【クトゥルフ】などエクストラ複数展開
 そもそも誰も使っていない効果ではあったが、《外神アザトート》の全体破壊の発動ハードルは更に向上。
 《禁忌のトラペゾヘドロン》も、ノーデン無き今発動ハードルが上昇中。
 ちなみに《黒白の波動》のような1種類でいいカードならば、そこまで影響はない。
 《禁断の異本》はほぼ発動機会が奪われたといっていい、泣いていい。

【ウィジャ盤】
 エリアが減ったことで、単純に防御力がダウン。まあペンデュラムつかわなければほぼ影響なしではありますが。
 《ダーク・サンクチュアリ》こそあるものの、マーカー先にも気を使うことに。
 逆に考えると、マーカー先指定効果を戦闘できないカードで逐次埋められる新しい戦略があるかも?


《SRベイゴマックス》《ブリリアント・フュージョン》など
 もとより強力だった、「召喚権などの制約なく複数のモンスターを用意する」カード。
 チューナー・同レベルの制約がなくなって柔軟になり、展開の起点としての重要度が増した。
 後者はエクストラにこそ入るが、ATK0の自身ごとリンク素材にしてしまえば問題はない。

《妖精伝姫 シラユキ》《隣の芝刈り》
 今回のルール変更で全く影響を受けていないといえるカード。まぁリンクを裏守備にはできないが。
 しいていえば連続でS・X素材にする動きの需要が減った程度か。
 元々暴力的な手数をエクストラに頼らず確保できるため、追い風は強い。

《破壊龍ガンドラ ギガ・レイス》
 ミネルバなどでエクシーズは使うものの、自力で処分しやすいので後続を用意できる。
 大量展開に制限がかかったことで、単騎戦力の強さは今後も重要となりえるか。

《ブラック・ガーデン》《おジャマ・トリオ》
 巷では《地盤沈下》《ゴーストリック・サキュバス》などゾーン封鎖系が話題。
 しかし相手ターン中に後手で妨害できるのはこれらトークン押しつけ系となる。
 通常モンスター1体でいい《リンクスパイダー》らでそのまま変換されるおそれはあるものの、リンク1はマーカー数も1のため出た先からマーカーを埋めていけば結構な厭らしさになる。

《浮幽さくら》
 リンクは全体の初動にかかわる必須ギミックになりうるため、初期の種類が出そろってない間は優秀なカードに一極集中しがちとみられる。
 そのため十二獣ほどになるかはわからないものの、実質ミラーのようなエクストラ構成はありえるため久々に活躍。
 少なくとも展開強化を目的にリンク2以上を使うならば発動タイミングはやってくる。

《精神操作》
 《洗脳―ブレイン・コントロール》はエラッタにより関係のない立場になったが、コントロール転移全般がエクストラゾーンのモンスターを対象にした場合の裁定如何で非常に面倒なカードになる。
 なにせリンク素材はステータスをほぼ問わないため、シンクロ・エクシーズ素材以上に処理がしやすい。
 【グレイドル】の行方にも絡むため、注目したい部分。
 
《No.31 アベルズ・デビル》《No.13 ケインズ・デビル》
 並べる前提のカードが酷い目に合っている。
 一応、守備表示にどう足掻いてもなれずシンクロ・エクシーズでも退避できないリンクに相性がいい効果でこそあるが…
 ある意味、リンクが2つこっちに向いているカードのメタと言えるかもしれない。
 それはおそらく、高リンクかつ高ステータスで、それだけのデメリットに見あう強力なモンスターだろうので。

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