インヴォーク・ダウングレード―或る王の役割

現在続々と店舗代表権利獲得の報が相次ぐ【十二獣】。
ライカ・ハマーコングの追加によってコンボの幅増加に加え、「ハマーコングによる対象耐性付ドランシア+次ターンのモルモラット手札」という布陣をどの十二獣モンスターからでも用意できるようになりました。
これにより、モルモ召喚ギミックだけに依存せず蛇馬羊を積み増しできるようになったのが現在の安定性の一端と言えます。

それ以前の登場直後はライカ不在により2体目の展開ができなかった故に、まずモルモありきでした。
そのため、他の面子はさておき天機・インヴォーカーといった直接モルモに繋がるギミックを優先していたわけです。
それが多すぎた上に会局と合わせ召喚権すら使わないベイゴマが存在したために規制されたのが2016末の遊戯王史。

さて、安定行動が確立したとはいえ、やはり最も爆発力があるのは初動でモルモラットを用意できた時です。
そのためベイゴマ亡きあとでもあくなきインヴォーカー召喚法の探求をするのもまた決闘者の性です。
《緊急テレポート》が減った後の超量帝代替ギミックのように、下位互換でも探しちゃう。
《ギャラクシー・ワーム》という選択肢もありますが、ある日こんなカードを見つけました。



《奇術王 ムーン・スター/Magical King Moonstar》

パッと見、何を言いたいのか分からないでしょう。わかる人は十二獣をよく理解できている人だと思います。
ひっじょーに特定用途ですが、こんな使い方できるカードもあるよっという参考紹介です。

効果モンスター 星3/闇属性/悪魔族/攻 900/守 600

このカードをS素材とする場合、闇属性モンスターのS召喚にしか使用できない。
(1):自分フィールドにチューナーが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分のフィールド・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
 このカードのレベルはターン終了時までそのモンスターと同じになる。
 この効果の発動後、ターン終了時まで自分はS召喚以外の特殊召喚ができない。



〇特徴
 召喚条件はBF辺りでよく見られる効果の亜種。リゾネーターなど、ジャックの他の使用カードにも実は意外と多い。
 おそらく《スレイブタイガー》あたりが開祖で、氷結界・幻影騎士団・SRとシリーズ内でも優秀な効果として扱われています。
 レベル変更効果を持っているのはガガガに近いですが、こちらは逆にシンクロ縛りとなっています。
 その「チューナー」という汎用性の高い条件により、様々なデッキに単体で採用可能です。
 制限はシンクロ召喚に関する物のみのため、☆3チューナーに合わせてのエクシーズは問題なく可能としています。

〇用途
 さて、十二獣にむけて採用する場合、《M・X-セイバー インヴォーカー》のためであるのは前述のとおりです。
 そして近年の【十二獣】では、そのコンパクトなギミックを活かしたデッキ枠の空間に手札誘発を大量投入しています。
 《増殖するG》の他は、毎冬出続けた強力な0/1800☆3チューナーシリーズ、《幽鬼うさぎ》《灰流うらら》。

 そう、☆3チューナーがふんだんに投入されているのです。シンクロとは無関係に。
 初動封じのために初手5枚で引く必要があり、被りのリスクを恐れず3積されているレシピも多いです。
 そんな過剰枚数積む価値のある強力なカードとはいえ、それよりも優先すべきは自身の布陣構築。
 そんなときに、これら手札誘発をインヴォーカーに還元することに貢献するのがこのムーン・スター御大なわけです。

 もちろん《影無茶ナイト》《切り込み隊長》のような展開ギミックでも同じ役割は持てます。
 最近は破壊ギミックと併用した《バオバブーン》や融合ギミックに広げられる捕食植物も検討対象ですね。
 それらと比べてこのカードが優秀なのは3点。

 1.召喚権に依存しない
  上記の例は、自身または先行召喚モンスターの「通常召喚」を前提とした効果です。
  そのため会局スタートで空けられる召喚権を絡めた応用展開はできないことになります。
  このカードは存在だけがフラグであるため、特殊召喚で確保しても可。
  つまり先攻で使用した彼女らを《死者蘇生》で呼び戻してもいいし、制限カードながら《幽鬼うさぎ》のために《緊急テレポート》を採用する選択肢も持てます。
  フィールドでも発動できる《幽鬼うさぎ》は元々《緊急テレポート》との相性は良好です。
  流石に1枚スタートとはいきませんが、往年のベイゴマックスのように特殊召喚からの展開開始を視野に入れられるのです。

 2.一家言ある種族
  ムーンスターは☆3悪魔です。《魔界発現世行きデスガイド》を更なるインヴォーカー札として採用できます。
  ガイドは元々自身+クリッターで採用されていたように召喚対象が地味に乏しく、事故の危険を孕んだカードでもありました。
  その中でも素引きしても自力で特殊召喚できるこのカードは、腐る恐れも軽減できる数少ないカードです。
  闇属性故に《彼岸の悪鬼スカラマリオン》のサーチにも対応しており、アドバンテージにもできます。
  ただしツイツイなどの手札処理手段がない場合のスカラ素引きほど鬱陶しいものもないのでご注意を。

 3.シンクロ召喚
  属性制限があるためあまり活躍はしませんが、選択肢として用意できます。
  どうせ十二獣Xやエメラルを2積みしてるようなデッキなので1枠ぐらい空けられるでしょう。
  基礎を4軸とするデッキなのでスカラサーチ後のような中盤なら、☆4のコピーも視野に入れられます。
  【チェーンバーン】がチラつきだしているので、意外と《ダーク・ダイブ・ボンバー》に白羽の矢が立つ時があるのです。
  エンシェント・ノートゥングのような応用の効くカードの存在は覚えておいても損はありません。

 4.チューナーの積み増し
  召喚条件を満たすために、チューナーを更に搭載する選択肢もとれます。
  初手に十二獣がない時の事故軽減が目的と考えると本末転倒な所もありますが、役割さえあればいいのです。
  そう、主流の2種からおいてけぼり気味の《浮幽さくら》です。
  十二獣の強さは様々あれど、「ドランシアによる妨害を確実に用意してくる」ところが大きいです。
  準ミラーマッチが過半数となりそうな現在こそ、本来《浮幽さくら》が力を発揮する環境と言えます。
  ドランシアさえ出させなければ、後手に回った時の返しも幾分か楽になります。

  また、モルモ展開が成功して召喚可能な★4エクシーズには、チューナーを確保できるカードが存在します。

  《RR-フォース・ストリクス》→《BF-弔風のデス》《BF-東雲のコチ》
    モルモSS展開→召喚権使用と考えると、コチでも問題なく仕事は果たせます。
    デスは自身を☆3にできるためこれもインヴォ用に誤魔化せるほか、☆8も使いやすく応用力の高さが利点。
    ダメージ効果については、同ターンでエメラルや貪欲で戻してしまえば踏み倒すことも。
    サブ対象として、エクシーズを用意しやすいため腐りにくい《RR-シンギング・レイニアス》も便利。
    ちなみに死デッキ対応だが、真竜皇をデッキから破壊する惨事になりかねないのでよく考えるべき。

  《キングレムリン》→《カメンレオン》
    こちらはモルモを自力で釣って☆8を作る使い方ができる点、自身にも打点がある点が利点。
    魔デッキを使おうと算段するならこちらが向いています。
    サブ対象として、《ジェントルーパー》による防御や《蛇神ゲー》によるケアなどお好みで。
    一応《レプティレス・バイパー》→《レプティレス・ラミア》なんかも狙えます。
     いくら0が多い十二獣とはいえそう上手くいくかは図りかねますが。

  《魁炎星王ソウコ》(天機サーチ)・《十二獣ブルホーン》→《弧炎星-ロシシン》《スクラップ・ゴブリン》
   前者は実質《クリムゾン・ブレーダー》用なので、対真竜皇で価値を見いだせるなら検討できるかもといったところ。
   後者はエクシーズにも使える☆3チューナー。スカラ後続用ランク3をもう1体用意しておくといい。


サラブレード奏馬「先生4コになってます」ってね

細かいところでは、発動を介さないためうさぎに負けない・Gの撃ちどころを減らせるという点も挙げてよいと思います。

ただのサポートカードにとどまらず、ちゃんとギミックとして構築に溶け込めるのはご理解いただけましたでしょうか。
こういうマイナーカードに「このカードにしかできない仕事」を見いだせた時がファンデッカー脳が大変喜ぶ瞬間です。
十二獣に限らず、手札誘発たちのようなチューナーを多用するデッキならば、選択肢に如何でしょう?
実際に運用した結果は、やはり会局天機で7モルモの現在にさらに+ガイド・ムーンスター&チューナーでモルモ率は高まっているように思います。

 で、成績は? ・・・うん、今月中にわからせられるようにがんばりまぁす。
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